寒い時期が過ぎて、暖かくなってきたと思ったら、花粉症で悩みはじめる方も多いと思います。
今や日本人の2人に1人は何らかのアレルギーを持つといわれ、大人だけでなく、最近では子供まで増えてきています。
そこで、アレルギーに対しても効果を持つというスーパーフード「モリンガ」を紹介していきます。
目次
そもそも花粉症・アレルギーの原因とは?
花粉症は、その名の通り花粉が原因で症状が現れます。
アレルギー症状は、原因となる物質が体に侵入することで起こります。
アレルギー出現時には、体の中でどのような反応が起こっているのでしょう。
免疫反応の誤作動
免疫反応とは、ウイルスや細菌など異物が私たちの体の中に侵入してきた時に、各異物に合わせたIgE抗体を作り出して、排除しようとする働きです。
しかし、花粉など体に害がないものに対しても、過剰に反応してしまうことがあり、これをアレルギー症状と言います。
このアレルギー症状を引き起こす物質をアレルゲンと呼び、花粉だけでなく、食べ物やダニ・ハウスダストなど多数あります。
アレルギーの種類
アレルギー疾患の種類は様々であり、代表的なものをいくつか挙げます。
アレルゲンにより気道に慢性的な炎症が起こる気管支喘息、鼻腔から侵入してきて起こるアレルギー性鼻炎、目の粘膜などに接触することで起こるアレルギー性結膜炎などがあります。
特に注意しなければならないのが、アナフィラキシーです。
息苦しさや腹痛などの激しい症状が起こり、アナフィラキシーショックといって意識を失うこともあります。
モリンガが花粉症対策になるか実験も行われている?!
「奇跡の木」とも呼ばれる話題のスーパーフード「モリンガ」を知っていますか。
食べられる植物の中で最高の栄養素を持つともいわれるモリンガには、どのような効果があるのでしょう。
モリンガって何?
モリンガはインドを原産としたワサビノキ科の植物です。
90種類以上の栄養素を含んでおり、インドの伝承医学アーユルヴェーダでも「300もの病気を予防する薬箱の木」と称され、薬や美容のために用いられてきました。
日本でも血圧が高めの方に対して効果が認められるとして、特定保健用食品にも登録されています。
血圧低下作用以外にも、血糖抑制作用・肝機能改善効果・血中コレステロール上昇抑制作用など様々な効果が報告されています。
モリンガを使用した実験内容とは?
モリンガの葉の花粉症への効果に焦点をあてた研究もされています。
具体的な内容は、スギ花粉のアレルゲンを感作させて花粉症を発症させた実験用のマウスに対して、モリンガの葉を混ぜたエサを食べさせて、アレルギー反応の指標となるIgE量を測定した実験です。
通常のエサを食べていた花粉症の実験用マウスと比較してIgE量が低く、Ⅰ型アレルギーを抑える可能性が報告されています。
Ⅰ型アレルギーとは、花粉症のようにすぐに症状が出現するアレルギーのことを指します。
参考文献:モリンガ葉のスギ花粉アレルゲン誘発好酸球集積に対する抑制作用
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010815137.pdf
モリンガの抗酸化作用で花粉症・アレルギー対策
モリンガが花粉症に対して効果があることは分かりましたが、モリンガのどんな成分が働いているのでしょう。
ポリフェノールでアレルギー抑制
ポリフェノールには、目のかゆみや鼻水の原因となるヒスタミンを抑制するといわれています。
ポリフェノールは、植物が光合成を行うときにできる色素や渋み成分であり、私たちの体内で抗酸化物質として働きます。
ストレスなどで体が酸化すると、動脈硬化やシミ・シワなど老化現象をもたらします。
ポリフェノールを摂取することで、抗酸化作用により酸化を防いで、アンチエイジングが期待できます。
モリンガのポリフェノールは赤ワインの11倍!
ポリフェノールが多く含まれている食材は、どのようなものが思いつくでしょうか。
赤ワインやココアなど聞いたことがある方は多いと思います。
ポリフェノールは、赤ワインやコーヒー、緑茶のような渋みがある飲み物やトマトなどの野菜にも含まれています。
前述で花粉症への効果が報告されたモリンガは、ポリフェノールが赤ワインの11倍も含まれています。
毎日お酒を飲むのは大変ですが、モリンガならポリフェノール以外の栄養素も豊富なので、健康維持や改善に役立ってくれそうです。
●\まとめ
毎年花粉が飛び始める前に、花粉症の薬を飲まなければとストレスでした。
モリンガなら副作用もなく栄養満点なので、春で忙しくなる時期にも手軽に摂れそうですね。