- イシガレイの生態と特徴
- イシガレイの生息場所
- イシガレイの旬と値段の相場
今回の記事はイシガレイの生態と特徴、旬の時期、価格と相場をご紹介します。
イシガレイは、ほぼ全国で漁獲が行われいているため、一般的によく知られています。
スーパーマーケットの惣菜魚として目にすることも多く、食卓に上がることも多い、とても身近な魚です。
目次
イシガレイの生態と特徴
イシガレイは秋から春にかけて産卵します。時期は地域によって異なり、北に行くほど遅くなります。
抱卵数は20万粒~150万粒で魚の体長によって数が違います。
13℃前後の水温の海域でおよそ4日~5日で孵化します。
稚魚期は普通の魚のように垂直に泳いでいますが、成長するにつれ左眼の位置が右側に移動し、浮袋がなくなって泳ぎ方も海底と平行に泳ぎ、海底で生活するようになります。
イシガレイは肉食の魚で、稚魚期は珪藻類や貝の幼生などのプランクトンを食べます。
海底で砂の中に潜って身を隠し、小さなエビやカニなどの甲殻類やゴカイ類、小魚や二枚貝などを捕食します。
成熟するのに2年以上かかり、2~3年で雄雌の違いが見られるようになります。
雌のほうが雄より体が大きくなります。
イシガレイの特徴は、楕円形で平たい体形、両眼が右側に付いているといったカレイ特有の形に加え、体表や裏側にはうろこが無くなめらかで、小さな白い斑点があります。
背中、腹部分などの体の表面には名前の由来にもなっている骨質状の石のような固い板があります。
骨質状の固い板は、個体によってその発生する場所が違います。
の全長は30~50cm位のものが多いですが、60cmを超える大きなものもいます。
イシガレイの生息場所・北海道では釣りポイントが多い
イシガレイは海水魚です。生息域は北海道、青森県から九州南部を除く沿岸部や瀬戸内海など、ほぼ全国に分布しています。
北海道では、イシガレイが釣れるポイントが多くあり、釣り人にも大変人気です。
その他には千島列島や朝鮮半島、台湾の沿岸部があります。
水深30メートルから100メートルの浅い砂泥地に生息しています。
イシガレイの旬の時期・季節はいつ
イシガレイは通年流通していますが、刺身で食べる場合の旬の時期は夏と言われています。
旬のイシガレイは刺身で食べると大変美味しく、あっさりとしていながら程よい旨味があり、縁側も脂がのっています。
この時期のイシガレイの漁は底引き網漁ではなく刺し網となるため生漁獲量は少なく、生のイシガレイは流通が少なくなっています。
冬から春にかけての時期は産卵期に入り、底引き網漁で漁獲量も増えるため、大量にい流通されます。この時期のイシガレイは子持ちの煮つけが大変美味しいと言われています。
刺身で食べる場合は夏、煮つけで食べる場合は冬といったように、食べ方によってイシガレイの旬も変わってきます。
イシガレイの値段の相場は?
イシガレイは通年流通していますが、漁獲量が時期によって変わります。
冬は底引き網漁で大量の漁獲量が見込めますが、夏場は底引き網漁ではなく刺し網漁などでの漁となるためです。
夏の漁獲量は少なくそのためほかの時期に比べて高額となっています。
刺身で食べる場合の活魚や活〆処理のものは特に高額となります。
築地市場におけるイシガレイの平均卸価格は1キロ当たり約800円です。
漁獲量の増える秋から冬にかけては約500円~700円と比較的安価なので、家庭の食卓に馴染みのあるものとなっています。
スーパーなどでの相場は1切れ100~300円程度です。
まとめ
- ・イシガレイは土の中に隠れて底生している肉食の魚です。成魚になるまで2~3年かかる。体はうろこが無くなめらかで、小さな白い斑点があり、骨質状の固い石が名前の由来です。
- ・イシガレイはほぼ全国の沿岸部、水深100メートルより浅い場所にに生息しています。
- ・イシガレイの旬は食べ方によって変わります。刺身で食べる場合は夏です。子持ちの煮つけにして食べる場合は冬が旬になります。
値段の相場は築地市場で平均約800円です。
イシガレイは夏は刺身の高級魚として、冬は煮つけで家庭に馴染みのある味として二つの顔を持つ美味しい魚です。
その時期に合った美味しいイシガレイを食卓で楽しみましょう。