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ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の生態と特徴 | 旬の時期・価格や相場をご紹介!

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出典:Weblio辞書

  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の生態・特徴
  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の生息場所
  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の旬の時期
  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の値段・相場

カレイの中でも最高級とされるヤナギムシガレイ(ササガレイ)。
かつては乱獲のため幻の魚といわれるほど水揚げ量が極端に落ち込んでしまいました。

底曳網の目を調整して稚魚の保護に努めるなど、漁業関係者の活動の成果もあって、近年ではその漁獲量も徐々に増えては来ています。

それでも高級魚であることに変わりはありません。

主に焼き物用として出回り、干し物などの加工品も多いヤナギムシガレイ(ササガレイ)ですが、
ここでは食材としての歴史やその生態、旬の時期などを詳しくご紹介します。

目次

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の生態・特徴

出典:お魚図鑑

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の学名Tanakius kitaharae、漢字で書くと柳虫鰈。
柳の葉のようにほっそりとしていて、背中には虫食い状の斑紋があることが名前の由来です。

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)は、代表的な呼び名にすぎません。

日本列島のさまざまな港で水揚げされており、その呼び名もまた地域によって独特なものがあります。

兵庫県但馬地方のホウレイ、北九州の福岡ではオチョボガレイ、山形地方ではクビナガ、他にもクリノキハ、シナイ、ホオタレなど、実にバラエティーに富んだ名前で呼ばれてきました。

オスよりもメスの方が大きく、オスは20~25cm、メスでは30cmを超えるものもあります。

寿命もオスは5~6年なのに対して、メスでは10年以上だと言われています。

稚魚の時は、他の魚と同様に左右に目がついていますが、成長するにつれて片方の目がもう片方の目に寄っていきます。

有眼側は黄褐色をしており、腹側は淡いピンクかかった白色をしています。
ウロコは細かく、はがれやすいのが特徴です。

カレイとヒラメの違いは?

ちなみに、カレイとよく似た魚にヒラメがいますけど、双方の違いをご存知でしょうか?
俗に「左ヒラメに右カレイ」と言われ、顔が左を向いているのがヒラメで、右側を向いているのがカレイです。

また口を見れば一目瞭然です。

小魚を捕食するヒラメの口は大きく歯も鋭いですが、ゴカイやヨコエビなどを主食にするカレイの口は小さく、歯もあまり発達していません。

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の生息場所

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)は、世界中の寒帯から温帯にかけての地域に分布しており、浅瀬から深海までの海底に広く生息しています。

また、熱帯地域の沿岸や汽水湖にも、まれに生息することがあります。

国内の生息場所は、北海道南部以南の太平洋沿岸や日本海沿岸で、日本列島をぐるりと囲む広範囲な沿岸地域に幅広く分布しています。

おおむね水深が80m~400mの砂や泥の海底に生息していますので、主に底曳網漁で捕獲されます。

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の旬の時期・季節はいつ?

出典:www8.plala.or.jp

毎年、底曳網漁が解禁となる9月初旬頃、ヤナギムシガレイ(ササガレイ)は全国の港で水揚げされてきます。

漁期は晩秋から春先にかけて続きますが、旬の時期といえば、やはりヤナギムシガレイ(ササガレイ)が腹に卵を抱く10月頃から1月頃にかけてといえるでしょう。

ただし生息海域によっては産卵期が多少異なるため、抱卵魚の水揚げ時期もまた、各漁場によっては微妙にずれ込むようです。

この時期、透き通る魚体に紅色の真子(卵巣)がはっきりと見て取れるメスのヤナギムシガレイ(ササガレイ)は、最高級魚として珍重され、特に高値で取引されます。

すこぶる鮮度が良いものは生食(刺身)でも食べられますが、カレイ類の旨味成分であるイノシン酸は死後短時間で急速に減少するため、本当に美味しいヤナギムシガレイ(ササガレイ)のお刺身となると、産地でなければなかなか出会えないでしょう。

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の料理方法は、干し物、塩焼き、唐揚げ、煮つけ、塩ゆでと、あらゆる調理法で美味しく食べられます。

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の販売価格・値段の相場

出典:河野乾魚店

選ぶときのポイントは、身が入って固いもの、卵巣が大きいものを選ぶと間違いがないでしょう。
白身の味わい、卵巣の甘みとコクが楽しめます。

抱卵期の大型魚は、1kgあたり4000円を遥かに超える値段で販売される最高級魚でもあります。

江戸時代に全国の有名な名産品を図解した「日本山海名産図会」にも、福井で獲れるヤナギムシガレイ(ササガレイ)が「若狭かれい」として詳述されており、「是天下の出類、雲上の珍味」と称賛されるほどの逸品です。

いにしえから、京の都に運ばれ、時の帝に献上される食材でもあり、京料理には欠かせない貴重な食材として重宝されてきました。

そんなヤナギムシガレイ(ササガレイ)ですが、おすすめの食べ方は、甘塩でゆっくりと干してあげるのが良いでしょう。

生干しと呼ばれる一夜干しにすることで身がしまって味が凝縮され、ほどよく水分が抜けてしっとりした状態になります。

焼くと上品な甘みがあり、香りも高く、旨味が口いっぱいに広がり、至福のひとときを堪能することができます。

ヤナギムシガレイ(ササガレイ)のまとめ

  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)は、柳の葉のようにほっそりとしていて、背中には虫食い状の斑紋があることが名前の由来
  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)は、水深が80m~400mの砂や泥の海底に生息している
  • ヤナギムシガレイ(ササガレイ)の旬の時期は、腹に卵を抱く10月頃から1月頃にかけて
  • サガレイの値段としては、抱卵期の大型魚は、1kgあたり4000円を遥かに超える値段で販売される

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