- ・フエダイ(シブダイ)の特徴や生態
- ・フエダイ(シブダイ)の旬の時期
- ・フエダイ(シブダイ)の価格と相場
今回の記事はこのような事が分かる記事になります。
フエダイ(シブダイ)は主に九州南部、沖縄などで食べられている高級魚です。
鹿児島県、宮崎県では初夏によくとれます。
関東地域でも徐々に人気が高まり、価格も上り調子です。
目次
フエダイ(シブダイ)の生態と特徴
フエダイ(シブダイ)はスズキ目フエダイ科フエダイ属の魚です。
九州南部で人気が高く、初夏の風物詩といえます。
全長40センチ?50センチ前後に成長する海水魚で、赤褐色の体に黄色いひれが特徴的です。
腹側は赤みが淡く薄くなっています。
まだ若いフエダイ(シブダイ)には、目の近くに水色の縦線が数本ありますが、成長とともに目立たなくなっていきます。
生きている間は、背びれや尾に近い箇所に白い斑点が見られ、死ぬと消滅するおもしろい模様をもっています。
産卵期は5月から7月で、数百単位の大群で接岸し、夜に産卵します。
その卵は直径0.8ミリ程度です。
「フエダイ」という名前の由来は、口部分が前に突き出て尖っており、口笛を吹いているように見えることから名付けられました。
漢字では「笛鯛」と表記されます。
各地の方言で呼ばれることも多く、沖縄県では「アカンチャ」「イクナー」、鹿児島県では「キースビ」「ショウビ」と呼ばれています。
肉食性のため、小魚やエビやカニといった甲殻類、イカやタコといった頭足類を餌としています。
フエダイ科は種類が多く、17属もの分類があり、約110種にも及びます。
日本海域では12属52種が生息するといわれます。
一部毒を持つ品種もいるため注意が必要です。
フエダイ(シブダイ)の生息場所
主に九州を中心とした、南日本に生息しています。
中国沿岸の南シナ海にも分布します。
亜熱帯域・熱帯域に多い海水魚です。
伊豆諸島、小笠原諸島、九州南部の太平洋沿岸、琉球列島に多いです。
岩礁域を好み、沿岸部の岩礁やサンゴ礁に生息し、海底近くを遊泳するため、定置網、底引き網などで漁獲されます。
フエダイ(シブダイ)の旬の時期・季節はいつ
フエダイ(シブダイ)の旬は、春から夏です。
産卵のため沿岸に多く見られるようになります。
産卵後のものでも、脂がのり味がよいと人気の魚です。
市場には初夏から夏にかけて出回ります。
調理の際は、皮が厚く鱗や骨もかたさがあり、苦労をしますが、
刺身にするとくせのない、甘みの強い白身が味わえます。
血合いも美しいため、寿司でも人気の高いネタです。
脂のりがよく味も濃いため、とろけるような味わいだと評判です。
その他、塩焼きや煮付け、味噌汁、唐揚げ、カルパッチョなどに調理しても美味しく食べられます。
寝かせると旨味が増すともいわれています。
オールマイティに調理できる美味しい魚です。
フエダイ(シブダイ)の販売価格・値段の相場は?
フエダイ(シブダイ)は流通量が少ないため、高価格で取引される海水魚です。
価格は大きさや鮮度によって変動します。
2.5キロから3キロまで大きくなるフエダイ(シブダイ)は、大きいものであれば1キロあたりの価格も高く取引されます。
相場は1キロあたり1,000円~2,000円です。
個体の大きさがによってこのように変動します。
1キロなら約1,000円/1キロあたり、
1~2キロなら約2,000円/1キロあたり、
2キロ以上なら約2,000円/1キロあたり
2キロ以上は最上級の扱いになるため、鮮度もよければ1キロ3,000円以上の価格がつくこともあります。
フエダイ(シブダイ)のまとめ
- ・フエダイ(シブダイ)は、南日本で漁獲される高級魚で、突き出た口の形が口笛を吹いているようにみえることから名付けられた
- ・フエダイ(シブダイ)の旬は春から夏で、脂のりがよく甘みが強いため絶品。刺身、煮付け、唐揚げなど、調理法は様々。
- ・フエダイ(シブダイ)の値段の相場は、1キロあたり1,000円?2,000円で大きさによって、顕著に変動する
フエダイ(シブダイ)が近年漁獲量が減少しつつも、その絶賛される美味しさから、人気が高まっている海水魚です。
旬の春から夏にかけては、沿岸部で釣り上げることも可能です。