- マイワシ(真鰯)の特徴や生態・生息場所
- マイワシ(真鰯)の旬の時期
- マイワシ(真鰯)の相場
今回の記事は、このようなことが分かる記事になります。
マイワシ(真鰯)は馴染み深い大衆魚であり、スーパーでも日常的に売られている魚です。
しかし、マイワシ(真鰯)は食卓を支えてくれているだけではありません。
水族館で水槽内を所狭しと群れを作って泳ぎまわる姿は圧巻であり、
私たちを楽しませてくれる存在でもあります。
ここでは、私たちの生活に欠かせないマイワシ(真鰯)の生態や生息場所、旬などをご紹介します。
目次
マイワシ(真鰯)の生態と特徴
マイワシ(真鰯)は、ニシン科に分類される魚の一種で代表的なイワシです。
体長は30cmに達するものもいますが、20cmくらいまでの個体が多いです。
体は上面が青緑色、側面から腹にかけては銀白色をしています。
地域によっては「ナナツボシ」と呼ばれていますが、体側に1列に並んでいる黒い斑点が呼び名の由来とされています。
この黒い斑点は背中と腹の境目辺りにあり、2列・3列あるものや、全くないものなど様々です。
体は前後に細長く、下顎が上顎よりもわずかに前に突き出ています。
マイワシ(真鰯)はその大きさによって呼び名が変わる出世魚でもあります。
成魚は海中を回遊する植物プランクトンを主な餌としています。
口とエラを大きく開けながら泳ぐことで、プランクトンを摂食しています。
一方、マイワシ(真鰯)の天敵はイカ・カツオ・サバ・サメ・イルカ・クジラ・海鳥類・アジなど多岐にわたっています。
天敵に襲われた場合は、密集隊形を作り、一斉に同僚して泳いで敵の攻撃をかわしています。
産卵期は12月から7月までと長期にわたります。
産卵は夕方から深夜までに水深数10mで行われ、メスは数回に分けて4~12万粒の卵を産みます。
しかし、卵を保護する習性はないため、大部分が他の動物に捕食され、成魚まで成長できるのはごくわずかになっています。
マイワシ(真鰯)の生息場所
樺太から南シナ海までの、東アジア沿岸域に分布しています。
沿岸近くから沖合までの海面近くに生息し、大群を作って遊泳しています。
春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下という、季節的な回遊を行っています。
一方で、回遊をせずに一定の海域に留まる群れもあります。
マイワシ(真鰯)の旬の時期・季節はいつ
一般的には5月から10月にかけてが旬だといわれています。
しかし、マイワシ(真鰯)の漁獲時期は、産地によってかなりばらつきがあります。
そのため、たくさん出回る時期は産地によって大きくずれます。
また、マイワシ(真鰯)は回遊し、その年によっても獲れる時期がずれることも多く、一概にいつが旬だと断定できないのが実情です。
旬のマイワシ(真鰯)は身が柔らかく、脂がのっています。
マイワシ(真鰯)の調理法は、煮つけや刺身、塩焼きなど幅広く、私たちを楽しませてくれます。
ただし、水揚げされた後は傷みが早く、すぐに匂いが出るため、刺身や塩焼きにできるほど新鮮なものは、流通が限られています。
マイワシ(真鰯)の販売価格・値段の相場は?
スーパーでのイワシの値段相場は、季節や地域によって多少変動しますが、現在では一匹80~200円くらいがだいたいの相場になっています。
高値でも1kg1000円程度です。
やはり、昔から庶民の味方として親しまれるだけあり、他の魚と比べてもお財布に優しい価格になっています。
しかし、それでもマイワシ(真鰯)の値段は昔に比べて少しずつ高くなっているのが現状です。
それは、漁獲量が減少傾向になっていることが理由として挙げられます。
また、刺身の人気が高まったことにより、より鮮度の良いものを求める消費者が増えていることも理由の1つと考えられます。
マイワシ(真鰯)のまとめ
- マイワシ(真鰯)は出世魚であり大群を作って遊泳しているが、天敵が多いために成魚になれるのはごく一部です。
- マイワシ(真鰯)の旬は5月から10月と長期ですが、地域によって獲れる時期にばらつきがあったり、年によっても獲れる時期がずれたりするため、一概にはいえません。
- 昔から安価で手に入るマイワシ(真鰯)ですが、近年漁獲量の減少傾向により、少しずつ値段が高騰してきています。