古来より日本ではお馴染みの野菜です。
疲労回復や殺菌作用などの効果があるとされ、にんにくのエキスを注射して体力回復を図るなどの医療行為にも使われています。
日本国内の産地として青森が有名ですが、国内で流通している約8割のにんにくは中国で栽培されています。
目次
にんにくに含まれる栄養について
にんにくに含まれる主な栄養素はタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、糖質、ナイアシン、カルシウム、アリシン、スコルニジンなどです。
アリシンはにんにくの独特な強い匂いの元となる物質でビタミンB1の体内への吸収を助ける役目をしています。
にんにくが疲労回復に効果があるとされる要因の1つです。
スコルニジンには血行を促進するなどの効果があるとされ、高血圧や心筋梗塞などといった病気への予防としても注目されているのです。
にんにくの栽培方法
にんにくは、ここ数年の家庭菜園で人気の植物です。
ある程度の栽培知識があれば、誰にでも栽培は可能だと思われます。
ネギの栽培法とほとんど同じですので、ネギを栽培した経験がある方は、にんにくの栽培に挑戦してみるのも良いでしょう。
植え付けの時期はにんにくは暑さには弱いため、涼しい気候になる9月か10月あたりに植え付けを開始します。
プランターは直径60センチ、深さ30センチ以上のものを用意してください。
にんにくを埋める土は、ホームセンターなどで売っている野菜用の培養土を用意します。
にんにくを、1片ずつバラバラに別けて培養土の中に埋めていきます。
薄皮まで剥く必要はありません。
土に埋める間隔は10センチから15センチ程度が理想的です。
5センチくらい土が掛かるくらいの深さに埋めてください。
にんにくは湿気に弱いため、水のやりすぎには最も注意が必要です。
水は土が乾燥した場合に、少し与えるくらいの感覚で充分です。
その後は2ヶ月程度の間隔で追肥を行い成長を助けましょう。
気候が暖かくなってくる4月くらいになると、茎の先から芽のようなものが少し伸びているのが確認できるはずです。
これはにんにくが花を咲かせる茎になるのですが、この時点で全ての茎を摘んでしまいましょう。
花に栄養分が回ってしまうと、肝心のにんにくが大きく育つ妨げになってしまいます。
にんにくの栽培において、1番失敗の要因となる要因が害虫からの病気です。
無農薬栽培などを目指している方以外は、適度に農薬を使用して病気から守ることが重要です。
にんにくの収穫時期
育てたにんにくを収穫できるようになるのは、栽培期間が8ヶ月から9ヶ月になる5月の終わりから6月くらいといったところです。
4月くらいの温かい気候になってくると、だんだんと土の上に葉が伸びてくるのが確認できます。
葉が伸びると同時に、土の中のにんにくも立派に大きく成長していきます。
5月末くらいの段階で、あまり葉が伸びていないにんにくは、病気などでそれ以上は育たない可能性があります。
出来としては小さいですが、その段階で収穫してしまっても問題ありません。
気候にもよりますが、だいたい6月には全てのにんにくを収穫しましょう。
にんにくのおいしい食べ方・調理方法
そのまま食べるにんにくの調理法をご紹介!
火を使わずかんたん!「にんにくのまるごとホイル焼き」
にんにくを皮のままアルミホイルで包む→オーブントースターで15分から20分→ホイルを開けてにんにくの皮を剥いてそのまま食べましょう!
(バター、塩、マヨネーズなどお好みで)
そのまま食べても料理に使ってもOK!「にんにく醤油漬け」
にんにくをバラバラにする→薄皮をつけたまま湯で4分程茹でる(茹ですぎに注意)→ザルに取り薄皮を剥く→ビニール袋やジップロックなどに醤油を入れ密封し茹でたにんにくを漬け込む→翌々日くらいが食べごろです
カリカリで中はホクホク「にんにくのまるごと揚げ」
にんにくをバラバラにする→薄皮をつけたまま中温の油で5分→油からあげ塩、コショウなどで食べる(クレイジーソルトがオススメ)
にんにくの保存方法
湿気っぽくない場所であれば、ネットなど通気制の良いものに入れて常温での保存も可能です。
冷蔵庫で保存する場合は湿気から守るために、新聞紙などに包むとカビなどが生えず長持ちします。
また、他の食材に匂いが移る恐れもあるので密封容器などに入れるのも良いかと思います。
にんにくは冷凍での保存も可能です。
丸ごとそのまま冷凍でも問題ありませんが、バラバラにしてから密封して冷凍保存をした方が、解凍した時にすぐに使えて便利です。
にんにくのまとめ
- にんにくは料理に使えば美味しい!
- にんにくは疲労回復効果が高い!
- にんにくは血行を促進して病気を予防!
みじん切り、すり下ろしなど、味付けや風味付けなど料理への利用価値も幅広く、そのまま食べてもホクホクで体が温まります。
美味しい!疲れも取れる!病気も予防できる!にんにくって凄い食材なのですよ!
こんなに凄いにんにくは湿気から守って大事に保存しましょう!