- ベニズワイガニの特徴や生態
- ベニズワイガニの旬の時期
- ベニズワイガニの価格と相場
今回の記事はこのような事が分かる記事になります。
「ベニズワイガニ」は甲羅の色が海中で生活している時から赤い綺麗な色をしていることからその名前が付きました。
通常のカニは、海中では茶褐色のものが多く、茹でると鮮やかな赤い色になるのですが、この「ベニズワイガニ」は、生きている時も茹で上がりも鮮やかな赤い色をしています。
意外にも1940年から1950年にかけて発見された比較的新しい種類のカニなんです。
目次
ベニズワイガニの生態と特徴
「ベニズワイガニは」は十脚目、抱卵亜目、短尾下目、ケセンガニ科、ズワイガニ属に分類されるカニです。
「ズワイガニ」とは非常に近い種類のカニです。
「ベニズワイガニ」の祖先は「ズワイガニ」と考えられています。
ベニズワイガニよりも浅い海域に生息するズワイガニが水深の深い海で環境に適応した結果、現在の主に進化したといわれています。
甲羅の形はおにぎり型で手足が長いのが特徴です。
オスの方が大きく、メスは小さいのも特徴です。
オスの甲羅は10㎝から15㎝ほど、手足の長さを入れると50㎝を超える大きさになる。
メスはその半分ぐらいの大きさにしかなりません。
水深1000mから2000mを超える深海に生息しています。
水温が0度~1度と非常に低い水温のため成長に著しく時間がかかります。
成熟するまでに6年以上かかるとされています。
また、メスの「ベニズワイガニ」は卵を約2年間もの間、抱卵するため隔年でしか産卵しないのです。
その為、個体数の増加には時間がかかる側面があります。
資源の保護を目的にメス「ベニズワイガニ」の捕獲は禁止されています。
また、小さな個体の捕獲も禁止されています。
同時に禁漁期間を設けられ海洋資源の保護も並行して行われています。
ベニズワイガニの生息場所
「ベニズワイガニ」の生息域は日本国内では日本海沿岸、北海道から銚子沖の太平洋岸の水深1000mから2000mを超える深海部に生息しています。
海外ではロシアやアリューシャン列島、朝鮮半島沿岸にも分布し生息しています。
ベニズワイガニの旬の時期・季節はいつ
「ベニズワイガニ」は資源保護の目的で毎年6月1日から8月31日の期間は禁漁期間とされています。
よってこの期間は日本国内では水揚げがありません。
この期間に市場に出回る「ベニズワイガニ」は輸入されたもので多くはロシアから輸入されています。
9月から漁が始まることもあり、翌年の春までが旬とされています。
最も水揚げ量が多くなるのが12月と1月です。
深海部の低温域に生息し、成長スピードも遅いことから捕獲時期によって味が大きく変わることはないようです。
秋の始まりとともに初水揚げが行われるため「旬」のイメージはやはり「秋」といったところです。
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ベニズワイガニの販売価格・値段の相場は?
「ベニズワイガニ」の値段は、他のカニ同様に個体の大きさによって大きく異なります。
「ズワイガニ」よりは安いです。
「ズワイガニ」一杯500g程度のものが4,500円から6,000円なのに対して、「ベニズワイガニ」は2,500円から3,500円となっています。
大きなものになると値段は上がり、「ズワイガニ」一杯1㎏に近い個体だと10,000円を超える価格になります。
「ベニズワイガニ」も同様で大きな個体は5,000円から7,000円といった価格になるようです。
近い種類なのに値段がこれほど違う要因は「ベニズワイガニ」は身の中に含まれる水分が「ズワイガニ」に比べて多い特徴があります。
その為、水分が抜けると身が細くなるのです。
市場でお腹を上にして売られているのは水分が抜けないようにするための方法だそうです。
ベニズワイガニのまとめ
- ベニズワイガニは2000m近い深海にすんでいます
- ベニズワイガニは9月に漁が始まります
- ベニズワイガニは2年も卵を抱えます
9月に漁が始まるベニスワイガニです。
漁が始まると直ぐに旬を迎えます。
ニュースでも初セリで一杯6万円の値段が付いたなどの話題を秋口に聞きますね。
水分を多く含むカニなので加工した食品に向くそうです。
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