アジ・サバ・イワシの仲間

イワシ(鰯)の生態と特徴 | 旬の時期・価格や相場をご紹介!

投稿日:

  • イワシの生態と特徴
  • イワシが美味し旬の季節
  • イワシの価格相場等

今回の記事はこのような事についてご紹介をしています。

イワシは日本だけでは無く世界各地で食用や飼料又は肥料用として利用されている魚ですが、
イワシに含まれるDHAやEPA等の不飽和脂肪酸が注目を集めております。

イワシは沿岸性の回遊魚で群れで移動しますが、
小さな魚体に似合わず泳ぐ力が強い魚です。

そこで日本でも馴染みの深いイワシの生態やその特徴、
更にイワシを美味しく食べる事が出来る旬の季節や、
その価格等について調べて見ましょう。

目次

イワシの生態と特徴

イワシの群れ

日本の近海で摂れるイワシは、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ等が有りますが、
これらのイワシの生態について調べてみましょう。

イワシは基本的に群れを作って回遊する魚で、
エサとなっているのは海中のプランクトンです。

イワシが群れを作る最大の理由はマグロやクジラ等の外敵から身を守る為と言われており、
小さなイワシでも何万匹もの群れを作る事で、
イワシを狙う大型の魚を威嚇する事が出来る為であると言われております。

又、インド洋等では「サーディンラン」と呼ばれる
最大で10億匹とも言われるイワシの大群と、
そのイワシの群れを狙うクジラのホエールウォッチング観光等も行われております。

大群になる事で外敵から身を守るイワシですが、
一般的に私達の食卓に上るイワシは、体長が20cm程の物が多く、
その稚魚はシラスとして知られており、
成魚だけでは無く稚魚も私達の食生活には欠かす事が出来ません。

特にマイワシと呼ばれるイワシは別名「ナナツボシ」とも呼ばれる特徴が有り、
身体の側面に7つの斑点が並んでおり幼魚時から成魚になる迄、
その7つの斑点が消える事は有りません。

更に、イワシの特徴は剥がれ易い鱗で、
調理などをする際に手で持っただけで鱗が剥がれてしまう為、
調理前の鱗剥がしは重要な調理の工程と言えます。

イワシの生息場所

イワシは、沿岸性の魚で陸地から余り離れていない
比較的水深の浅い海域が生息域となっており、
大型魚の様な外洋性の魚では有りません。

日本での生息域は大きく4つに分けられており、
関東から紀伊半島迄の海域の太平洋群、瀬戸内海や四国沿岸の四国群、
九州西岸から山陰地方の九州群、更に北陸から東北の海域の日本海群に分かれており、
いずれもこれらの海域の沿岸部が生息域となっております。

イワシの旬の時期・季節はいつ

イワシは日本全国で水揚げがされる事から、
その地方によって旬の時期が異なるとも言われております。

先ず最も一般的なマイワシの旬の時期は6月から10月であると言われております。

次にカタクチイワシの場合は9月から1月、
更にウルメイワシの場合には10月から2月に掛けてが旬の季節と言われております。

又、イワシの場合にはその群れによって産卵の時期が異なると言われている為、
例えば同じマイワシでも関東近県と山陰地方などでは旬の時期が異なって来ます。

更に、一般的なイワシの群れは春先には北上を続け、
秋になると南下すると言われており、この秋の南下するイワシは下りイワシとも呼ばれ、
脂の乗ったとても美味しいイワシと言われております。

イワシの販売価格・値段の相場は?

イワシの写真

イワシは、一般庶民の魚として昔から日本人の食卓に多く登場する魚ですが、
近年では漁獲量の減少も有り、その値段は昔に比べ高くなってきております。

2018年8月のイワシの全国平均価格は100g当たり92円とされており、
前月7月に比べ11円程高い値段で取引されております。又、この相場値段を受け、
スーパーや魚屋での小売価格は安い時で80円、高い時には200円に迫る場合も有ります。

この小売価格の変化はイワシの水揚げ高と密接に関係しており、
イワシの水揚げ高は年々減少を続け1988年のピーク時に比べ
現在ではおおよそ1/100程に大きく減少してしまっている事が最大の要因となっております。

又、イワシに多く含まれるDHAやEPA等の不飽和脂肪酸の人気の高まりを受け、
刺身等の人気の高まりも価格高騰の一因となっております。

イワシのまとめ

イワシの生態と特徴は群れを作る事で外敵から身を守る術を持っている魚です。

イワシが美味し旬の季節はイワシの種類や地域によって異なるが6月から10月はマイワシのベストシーズと言えます。

イワシの価格相場は近年の水揚げ高の減少に伴い価格が高くなっており、
現在は100g当たり90円を超えております。

イワシについて調べて見ましたが、「鰯」と言う漢字が表す様に弱い魚のイメージが有るイワシですが、
群れを作る事で自分たちの身を外敵から守る行動を取り、
その群れでの姿が美しいと観光産業でもイワシの大群を観るツアー迄有ります。

一方では旬の季節の美味しいイワシの価格高騰も有り、
将来はなかなか手に入らない高級魚になってしまうのではないかとの心配の声も上がっております。

私達日本人にとって水産資源はとても重要です。

特に庶民の味であるイワシがこれからもお手頃な値段で楽しむ事が出来る事を願っております。

おすすめの記事

1

今や糖尿病に関係なくとも、糖質制限でダイエットを試みるといったトレンドがブームとなっていますが、実際に重い糖尿病で、糖質制限を余儀なくされている人も少なくありません。 今回は、そんな糖尿病の方の食事に ...

2

今や、街のお弁当屋んだけでなく、スーパー、コンビニから冷凍食品会社、栄養士監修のものに至るまで、食事宅配サービスや食事宅配サービスの種類はたくさんあって、目移りしてしまいますよね? とはいえ、減塩中だ ...

3

寒い時期が過ぎて、暖かくなってきたと思ったら、花粉症で悩みはじめる方も多いと思います。 今や日本人の2人に1人は何らかのアレルギーを持つといわれ、大人だけでなく、最近では子供まで増えてきています。 そ ...

-アジ・サバ・イワシの仲間

Copyright© 食note , 2024 All Rights Reserved.