- クリガニ(栗蟹)の特徴や生態
- クリガニ(栗蟹)の旬の時期
- クリガニ(栗蟹)の価格と相場
今回の記事はこのような事が分かる記事になります。
「クリガニ(栗蟹)」は甲羅の棘が栗のいがに似ているから「クリガニ(栗蟹)」と命名されたとも言われているカニです。
近縁種の「トゲクリガニ」と非常に似ており見分けるのが難しいです。
目と目の間にある甲羅の棘で見分ける方法が知られていますが、一見しただけでの識別は非常に難しいと言われています。
目次
クリガニ(栗蟹)の生態と特徴
「クリガニ(栗蟹)」は十脚目、短尾下目、クリガニ(栗蟹)科、クリガニ(栗蟹)属のカニです。
同じクリガニ(栗蟹)科でよく知られているのは「毛ガニ」「トゲクリガニ」があります。
どれもよく似た形をしています。
「クリガニ(栗蟹)」は」「毛ガニ」と比較するとやや小ぶりです。
甲羅はやや横に長く、五角形に近い形をしています。
甲羅の幅は11㎝前後、甲羅の高さは6㎝程度の大きさになります。
甲羅全体が小さないぼ状の突起に覆われていて、全体に短い毛がはえています。
茶褐色から赤褐色の色をしていて、お腹側はベージュに近い色をしています。
また、足先はオレンジ色に近い色をしています。
水深が50mほどの比較的浅い水域の砂泥底に生息して、多毛類や貝類を捕食しています。
細かな生態は未だ分かっていないことが多いカニです。
オスとメスで脱皮周期が異なりオスは1年、メスは2年から3年といわれています。
メスは受精した卵をふ化まで抱えて生活をします。
ふ化は3月ごろで、ふ化した卵からは幼生がうまれます。
浮遊生活をしてプランクトンなどを捕食して大きくなります。
数回の変態を経て「クリガニ(栗蟹)」の形態になると砂泥底での生活が始まります。
これまであまり研究がされておらず、いまだ解明されていないことが多いカニです。
クリガニ(栗蟹)の生息場所
「クリガニ(栗蟹)」の生息域はは北海道沿岸、ベーリング海、アラスカ、カリフ ォルニアで、潮間帯から水深30mに生息します。
「トゲクリガニ(栗蟹)」は津軽海峡から以南の関東近くの水域で生息しています。
個体の特徴のみでなく、生息域の違いで「クリガニ(栗蟹)」と「トゲクリガニ」を分けることもできます。
クリガニ(栗蟹)の旬の時期・季節はいつ
「クリガニ(栗蟹)」の旬は抱えた卵たちから幼生が生まれた後の春から夏といわれています。
猟期は通年を通じて行われています。
しかし、同じ場所での通年での漁は行われず、漁場を変えての漁を行っている実情があります。
春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路や根室、冬は十勝と猟期を変えている実情があります。
その為、通年を通じて流通しています。
また、資源保護のために一定の大きさに満たない個体の捕獲禁止など制限を設けて資源の保護も行っています。
他の魚介類と同様に繁殖前の栄養分をしっかりと体にた貯める時期が身も充実し、味も良くなるとされ「旬」となります。
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クリガニ(栗蟹)の値段の相場は?
「クリガニ(栗蟹)」の値段は、個体の大きさ、雄雌によって異なります。
個体は大きい物ほど高く、メスは卵を抱えているものが高い値段となります。
小型のもので1㎏あたり3,000円から3,500円で、大型のものは1㎏あたり4,500円から5,000円の値段が相場のようです。
旬の春先がやや値段が高く、旬を終えると少し値段が下がりますが大きな変動はありません。
メスは3月前後に捕獲された個体のみ卵を抱えていますが、捕獲制限もあるのでオスのカニより2割程度高い値段となるのが相場のようです。
1匹あたりで考えると小さなものは600円から大きなものは1,500円といった感じになります。
市場に出るときは1,000円から2,500円といった値段となりますが、タラバガニなどの高値のカニと比べると比較的、手にしやすい価格といえます。
クリガニ(栗蟹)のまとめ
- クリガニ(栗蟹)は北海道周辺の海域に生息するカニです。
- クリガニ(栗蟹)は全身に棘と短い毛がはえているカニにです。
- クリガニ(栗蟹)とトゲクリガニ(栗蟹)は見分けが難しいです。
「クリガニ(栗蟹)」「トゲクリガニ(栗蟹)」「毛ガニ」をまとめて「毛ガニ」と呼ばれているのが実情のようです。
カニも資源の保護を含め漁業関係者が懸命に保護と漁を両立して行っているようです。
そのことを理解して食べたいものですね。
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