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コブダイの生態と特徴 | 旬の時期・価格や相場をご紹介!

投稿日:

名古屋港水族館

  • コブダイの特徴や生態
  • コブダイの生息場所
  • コブダイの旬の時期
  • コブダイの相場

今回の記事はこのような事が分かる記事になります。

頭の大きなコブが特徴のコブダイには面白い生態がありました。

あの大きなコブの正体についてやコブは食べられるのか、
旬の時期や身をおいしく食べるポイントなどもご紹介したいと思います。

目次

コブダイの生態と特徴

スズキ目ベラ科コブダイ属に分類されます。

オスの体長は約80㎝で、なかには100㎝を超え体重は15㎏以上になる場合もあり、
ベラ科最大の海水魚と言われています。

「タイ」という名前がついていますが、タイとは別の分類です。

一匹のオスと数匹のメスの群れで生活し、
幼魚期はすべてがメスで成魚になると春先に産卵します。

オスがいなくなると、群れで一番大きなメスが体長50㎝以上に成長すると、
目の上部にコブができてオスへと性転換します。

最大の特徴でもあるこのコブは一見頑丈そうに見えますが、
触感はぷにぷにとやわらかく、中には脂肪分の多い組織が入っています。

幼魚と成魚では体の色に大きな違いがあります。

幼魚はオレンジ色で、背ビレと尻ビレそして尾ビレが黒く、
体の横に薄い色の線が一本あります。成魚になると体色は茶色や黒、腹面がやや白っぽい赤色に変化します。

幼魚と成魚の見た目があまりにも違うため、以前は別の種類の魚と考えられていました。

昼行性で昼に餌をとり、夜は岩陰でじっとして動きません。

餌はサザエやカキ、カニやウニなどを殻ごと食べます。

強いアゴと硬い歯で殻を大きく砕き、口の奥にある咽頭歯でさらに細かく砕くことができるのです。寿命は長く約20年と言われています。

コブダイの生息場所

本州南部~九州の太平洋と日本海、東シナ海と南シナ海、朝鮮半島南岸と東岸南部、済州島や台湾周辺海域などに生息しています。

あたたかい海域の岩礁を好み、夏には黒潮にのって北方にも移動しますが水温が下がると死んでしまいます。こうした習性のある魚は「死滅回遊魚」と呼ばれます。

コブダイの旬の時期・季節はいつ

冬がコブダイの旬の季節です。どの季節でも食べることはできますが、
とくに冬は脂がのって弾力のある触感を楽しむことができます。

体を触ったときに張りがあって、体色が赤っぽいものが鮮度が高い状態です。

サイズが大きい方がおいしく、白身で鮮度のよいものほど透明感があります。

味にはクセがなく熱を通しても硬くなりにくいので、
和洋中どんな調理や味付けにも合います。身がやわらかいので刺身はもちろん、煮付けや唐揚げ、鍋や汁物にもおすすめです。

コブ部分は主に脂肪なので、脂身だと思ってください。

身の部分と混ぜて「なめろう」のようにしたり、身の刺身とコブの刺身を一緒に食べると、淡白な身と脂が合わさりおいしくなります。

コブダイの販売価格・値段の相場は?

コブダイの相場は600~900円/㎏ほどで、大きいものほど価格は上がり、
小さいものはあまり価値がないとされています。

見かけることが少ない魚ですが、希少価値はさほど高くなくありません。

その理由は岩礁地域に生息し捕獲がむずかしく捕れる量も少ないこと、
捕獲が大変なわりに食用としてあまり人気がなく取引が少ないことなどがあげられます。

時期や場所でも相場は大きく変わり、日本海側では比較的高めになり、
太平洋側では安価で取引される傾向があるようです。

安価なものは200~300円/㎏ほどで購入できます。

ネット販売されているものは、市場に出回るものよりも価格が高めに設定されている場合が多くみられます。

コブダイのまとめ

  • スズキ目ベラ科コブダイ属の海水魚
  • メスで生まれて群れで一番大きな個体はオスに性転換する
  • コブはオスにしかない
  • 日本では本州南部~九州の太平洋と日本海のあたたかい海域に生息
  • 旬の季節は冬の寒い時期
  • 相場は600~900円/㎏ほど

冬の時期に体の大きなものを選ぶことが、おいしく食べるポイントになります。
価格もお手頃なので、ぜひ一度召し上がってみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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