- イワガキ(岩牡蠣)の特徴や生態
- イワガキ(岩牡蠣)の旬の時期
- イワガキ(岩牡蠣)の価格と相場
今回の記事はこのような事が分かる記事になります。
「イワガキ(岩牡蠣)」は、ウグイスカイ目、イタボガキ科、カキ属に分類される二枚貝です。
マガキと非常によく似ていますが、「マガキ」より大きくなり、大きな個体は20㎝を超える大きさ、1㎏以上の重さになるものも存在しています。
味は「マガキ」よりミルキーでおいしいといわれています。
→ マガキ(真牡蠣)の生態と特徴 | 旬の時期・価格や相場をご紹介!
目次
イワガキ(岩牡蠣)の生態と特徴
「イワガキ(岩牡蠣)」は、二枚貝綱ウグイスガイ目、イタボカキ科、カキ属の二枚貝です。
潮間帯あたりから水深20m程度の岩礁に生息します。
殻長は約10cm、殻高は約20cm程度まで大きくなる大型の貝です。
岩やほかの貝殻などの硬質の基盤に着生します。
貝の形は楕円形で、貝殻は厚く板状の殻が重なり合うようになっています。
大きいものだと1キロを超える個体も存在します。
カキの貝殻を開いてみるとみずみずしい身があらわになります。
実は身のほとんどは実は内臓なんです。
カキは卵からかえると岩などに着生して生活を始めます。
着生するとほとんど動く必要がありません。
その為、イワガキ(岩牡蠣)の筋肉の多くは発達せず大きくならないからなんです。
そして、カキは性転換する生物です。
雌雄同体の個体や、雄、雌が存在します。
また、雄から雌への転換やその反対も起こる不思議な生物です。
イワガキ(岩牡蠣)は8月前後に卵や精子が熟成します。
成熟すると何回かわ分けて放卵と放精を行います。
海が荒れた日に行われることが多いようです。
受精すると6時間ほどで遊泳を始めます。
12時間ほどで最初の殻形成が行われます。
1日ほどたつと餌をとり始めます。
その後20日から30日経つと着生するといわれています。
食べられるほど大きさになるのには3年から5年以上かかるといわれています。
イワガキ(岩牡蠣)の生息場所
「イワガキ(岩牡蠣)」の生息域は陸奥湾から九州まで、日本海とされています。
潮間帯下から水深20mぐらいまでの岩礁に生息しています。
残念なことに乱獲要因で個体数は減少傾向で近年、養殖へ向けての研究が様々な地域で行われています。
イワガキ(岩牡蠣)の旬の時期・季節はいつ
「イワガキ(岩牡蠣)」の旬は春から秋までです。
「マガキ」の旬が冬から春なので「マガキ」と入れ替わるように旬を迎えます。
逆に「イワガキ(岩牡蠣)」の旬が終わると「マガキ」の旬がやってくるという感じです。
「イワガキ(岩牡蠣)」は秋以降に放卵と放精を行います。
他の生物同様に放卵、放精に備えて養分を蓄え、蓄えた養分を使って放卵・放精を行うのです。
その為、身の養分が卵や精子の生成に活用され身がやせるといわれています。
「イワガキ(岩牡蠣)」の場合は、1回の放卵・放精ではなく数回に分けて行う特徴があるので身がやせるのにも時間がかかるようで、極端に味が落ちるよいうわけではないようです。
イワガキ(岩牡蠣)の販売価格・値段の相場は?
「イワガキ(岩牡蠣)」の値段は個体の大きさによって異なります。
150gから200gの小ぶりのイワガキ(岩牡蠣)の場合、1㎏あたり700円から1,000円程度です。
250gから400gの中型サイズのイワガキ(岩牡蠣)は1㎏あたり850円から1500円、
500gを超える大型のイワガキ(岩牡蠣)は1㎏あたり2,000円から4,000円というのが相場のようです。
おおきい物ほど値段が高い傾向は他の海産物と同様です。
近年は「イワガキ(岩牡蠣)」の養殖が盛んに研究されています。
研究の成果によって安いコストでの養殖が実現すれば申し越し価格が下がることも期待できそうです。
イワガキ(岩牡蠣)のまとめ
- イワガキ(岩牡蠣)は陸奥湾から南に生息しています。
- イワガキ(岩牡蠣)の旬はマガキの旬と入れ替わりやってきます。
- イワガキ(岩牡蠣)もやっぱり大物は高かった。
「生食」「フライ」「炊き込み」など食べ方も様々です。
どんな食べ方をしても独特なミルキーな味わいと磯の香りを漂わせる「カキ」はとてもおいしいものです。
「マガキ」と入れ替わるように旬を迎える「イワガキ(岩牡蠣)」です。
まるで「カキ」たちが私たちのために順番においしいさを提供してくれているようです。