- トリガイの生態と特徴
- トリガイの生息場所
- トリガイの旬の時期
- トリガイの値段の相場
「トリガイ」は寿司ネタにも使用されますが、なかなか手に入らない高級食材の二枚貝です。
パスタなんかに入れても美味しいですが、なかなか自分で調理する機会はないかもしれません。
本日はこの高級食材「トリガイ」の生態や特徴、旬の時期などについてご紹介したいと思います。
目次
トリガイの生態・特徴
トリガイは二枚貝網マルスダレガイ目ザルガイ科に属する二枚貝です。
漢字で書くと「鳥貝」。
由来は、食用とする足の黒い部分(別名オハグロ)が鳥のクチバシに似ていることから「トリガイ」と呼ばれるようになったとの説と、食べたときの食感が鶏肉のそれに似ているからという二通りの説があります。
トリガイは概ね水深10mほどの泥底に生息しています。
寿命は平均で約1年間といわれ海中のプランクトンを餌として成長します。
殻幅はふっくらとしており殻は比較的薄く割れやすい。
殻長は7~9cmほどに成長するが、中には2年間以上生きるものもあり10cm以上に成長する個体も見ることができます。
雌雄同体で春と秋の年2回産卵をします。
貝殻は短い殻毛に覆われていて、貝殻の表面には40本ほどの放射状の溝があります。
普段は長い足を殻の中に折りたたんで生活していますが、他の動物に襲われたり、身の危険を感じた場合には長い足を使ってジャンプして飛んで逃げることがあります。
トリガイは酸素不足に非常に弱く、大量発生した後に一度に大量死するということを度々起こしています。
これはトリガイの生態が環境の変化に非常に弱いためと言われています。
トリガイの生息場所・産地はどこ?
トリガイは水深10mくらいまでの内湾の泥底に生息しており、国内では東京湾、三河湾(愛知県)、伊勢湾(三重県)、瀬戸内海で主に捕獲することができる。
近年では漁獲量は減少傾向にあり、年によっては漁を見合わせるなど資源確保に各地で取り組んでいるところである。
京都の舞鶴湾、若狭湾ではトリガイの養殖がさかんで、天然物よりも大きくて安定したものが供給可能となっており、「丹後とり貝」という名のブランド貝として高値で取引されている。
朝鮮半島や中国沿岸にも生息しており、近年は日本にも輸入されている。
トリガイの旬の時期・季節はいつ?
トリガイの旬の時期は産地によって若干異なります。
三河湾や伊勢湾などの太平洋側で獲れるものは4~5月ごろが旬。
舞鶴湾、若狭湾などの日本海側で取れるものは5~7月頃が旬となっています。
春に取れるトリガイは「春貝」と呼ばれ甘みが強く食感の柔らかさが特徴です。
太平洋側で多く獲れます。
一方、秋に取れるトリガイは「秋貝」と呼ばれており、主に日本海で捕獲されます。
しっかりとした歯ごたえが特徴となっています。
輸入物も多く出回っており、開いて湯通しされたものが冷凍されて一年中スーパーなどで購入することができます。
トリガイの販売価格・値段の相場
トリガイは漁獲量が安定していないこともあり、価格の変動も激しい。
それでも高級食材の二枚貝ということもあり1kgあたり6000円前後で市場取引されています。
販売価格は一個あたりで1000円前後、小振りな物ならばスーパー等で500円前後で購入できることもあります。
大きいサイズのものになると1個あたり1500円~2000円と非常に高価な価格で販売されており、高級料亭や高級寿司店などでしか食べられないような貴重な食材となる。
回転寿司などで提供されるものは、中国や朝鮮半島などの海外から安価で輸入された冷凍物がほとんどである。
トリガイのまとめ
- トリガイは足の黒い部分が鳥のクチバシに似ているためにトリガイと呼ばれるようになった
- トリガイの旬の時期は太平洋側で獲れたものが4~5頃、日本海側で獲れたものが5~7月となっており、寿司ネタなどで食べられる高級食材
- トリガイの値段の相場としては1個あたり1000円前後もして非常に高価。海外産ならば比較的安価。
最後まで読んでいただきありがとうございました。