サバは食卓でも定食屋さんや居酒屋さんなどでも目にすることの多いポピュラーな魚です。
サバといっても一般的に食べられているのは、マサバかゴマサバ。
しかし実は、サバには多くの種類があり、ヒラソウダやグルクマもサバ科ですし、カツオやクロマグロなども含まれているのです。
では、そのサバ科の生き物たちはどのような特徴を持つものなのか観ていくことにしましょう。
目次
3. サバの生態と特徴
魚体全体に小さな丸鱗があります。
サバは形は似ていますが、種類によって柄が多少異なります。
マサバは腹に黒い斑点がほとんどなく、
背中に迷路のような不規則な模様がついています。
ゴマサバは、腹に小さな黒い斑点と、
背中に不規則な迷路のような模様があり、
マサバに比べるとやや黒光りしています。
ノルウェーサバ(大西洋サバ)は、
側面中央部に縞模様の様な細い点線があるのが特徴的です。
大きさは、マサバが最も大きく50~60cmほどで体重2kgほどです。
体形は紡錘形で側扁平ですが肉に厚みがあります。
ゴマサバは50cmで1kgほどとマサバよりも小さく、細身。
ノルウェーサバは50cmほどで1kgほどとゴマサバと似ていますが、
頭が小さく口がとがっているので見分けが付きやすい形です。
サバは古くから大衆魚として食べられている魚ですが、
非常に痛みやすく、そのまま市場に出せないため、
塩漬けや馴れずしなどに加工して販売されてきました。
近年では技術が進み、生きたまま運ぶことができるようになったため生サバの販売も一般的になりました。
また、ブランドサバという言葉も出るようになり、
宮城県金華山沖で秋にとれるマサバの金華サバや、
豊後水道で捕れる関サバ、秋から冬に五島・対馬海域でとれるトキサバなどは高値で取引されています。
4. サバの生息場所
サバは沿岸の回遊魚であり一定の場所にいるわけではありません。
また、種類によっても生息域が異なりますがマサバの場合ですと、
暖流に沿った海域を中心に回遊し水深50mほどまでの浅い海域に生育しています。
季節により変化する海水温度や海流に合わせて動き、
春から秋にかけて北から南下してきます。
オホーツク海から九州にかけての沿岸部や太平洋沿岸部を中心にいます。
サバの旬の時期・季節はいつ
マサバは春から初夏にかけて産卵します。
そのため春に向けて寒い時期に栄養をたっぷりと蓄えるようになります。
「寒サバ」などと呼ばれるように秋から冬にかけての寒い時期に脂がのり美味となります。
それに対し、ゴマサバは冬から春にかけて産卵し、
それまでに栄養を蓄えるのですが、
マサバに比べて脂身が少なく年間を通して脂量も味も大きな変化がありません。
マサバが出回らない時期を補う形で登場するため、
春から秋にかけて売られることが多い魚です。
とはいえ、比較的夏の時期が脂のリガ良い方なので、
夏が旬といえるでしょう。
ノルウェーサバともよばれる輸入サバは、
塩サバとなり冷凍されて販売されていることが多いサバです。
旬は日本のマサバとほぼ同じ頃です。日本のサバに比べ脂乗りが良いので、焼き鯖として好んで使われています。
サバの販売価格・値段の相場は?
サバは、他の魚同様、その年の漁獲量によって異なりますが、
輸入品のノルウェーサバですと、ほぼ一定です。
身の大きさや厚みにより多少の差はありますが、100g200円前後です。
マサバの場合、漁獲量が極端に少なくない場合です
と100g300円前後と輸入品に比べると100円ほど高くなります。
ゴマサバの場合は輸入品とマサバの中間ほど。
なかでもブランドサバとして有名な、
九州などの関サバですと1匹1万円で取引されることもあります。
ただし、やはりこれはあくまでも目安の値段であり季節だけでなく
漁の日の状況によって値段が異なるので、日々値段が変化しているのが現状です。
7. サバのまとめ
- ・日頃、目にするサバはマサバ、ゴマサバ、ノルウェーサバの3種だが、実はクロマグロやヒラソウダなどもサバ科であり、サバ科には多くの種類があった
- ・旬のマサバが出回らない春から夏に、補う形で売られているのがゴマサバだった
- ・マサバの値段の相場としては100g当たり300円前後で販売されているが、ノルウェーサバだと100g当たり200円前後と安価だった