・ロウニンアジ(ガーラ)の生態と特徴
・ロウニンアジ(ガーラ)の生息場所
・ロウニンアジ(ガーラ)の旬の時期
・ロウニンアジ(ガーラ)の価格と相場
今回はこのような事がわかる記事になっています。
アジ科の中では最大の大きさを誇る、ロウニンアジ(ガーラ)はその大きさで釣り人などにも大変人気の魚です。
そんなロウニンアジ(ガーラ)の生態や、名前の由来、見た目の特徴や美味しい個体の見分け方について。
どこの海に生息をしているのか、ロウニンアジ(ガーラ)を美味しく食べるには、旬の時期、価格の相場などについて、
ロウニンアジ(ガーラ)の気になる情報をまとめて紹介をしていきます。
目次
3. ロウニンアジ(ガーラ)の生態と特徴
ロウニンアジ(ガーラ)は、スズキ目アジ科に属する海水魚です。
アジ類の魚は小さ目な魚が多いなか、ロウニンアジ(ガーラ)は、はとても大きく、アジ類の中で一番大きい魚です。
成魚になると全長180cm・体重80kgにまで達し、大きな魚のため釣り人にもとても人気が高い魚です。
ロウニンアジ(ガーラ)の名前の由来
ロウニンアジ(ガーラ)の名前の由来としては2つあると言われています。
ひとつが、ロウニンアジ(ガーラ)は大きい身体をしているため、群れでいる事が少なく、単独行動をする事が多い魚です。
この姿が浪人の武士を連想して浪人武士に見立ててロウニンアジ(ガーラ)と呼ばれるようになったという説。
また、ふたつ目が、ロウニンアジ(ガーラ)は、なかなかいかつい顔をしていて、
とても強そうな顔をしています。
そのいかつい顔に線が入っているのが、顔にある刀で切り付けられた、傷跡にも見える事からロウニンアジ(ガーラ)と呼ばれるようになったとも言われています。
ロウニンアジ(ガーラ)の見た目の特徴
見た目の特徴としては、体は側扁して体高が高く、小さい目と大きい顎を持ちます。
アジというよりマダイなどに似た顔つきです。
成魚の体色は灰白色から黒色で、特にオスは全身が黒ずんでいます。
肉食性で、小魚、鳥類、甲殻類などを捕食します。
ロウニンアジ(ガーラ)はその大きさや引きの強さから釣りの対象としては世界的に知られた存在で、釣り師の間では英語名の"Giant trevally"を略し「GT」と呼ばれています。
美味しい個体の見分け方はいくつかポイントがあります。
ロウニンアジ(ガーラ)は小さいと脂がのっておらず、ロウニンアジ(ガーラ)の良さが味わえない。
かといって大きくなり過ぎたものは生息海域によってはシガテラ毒を持つことがあるとされ食用には適さないので、3.5~5Kgのもので、活け締めされているものが最も良いです。
また、目が澄んでいるもの、エラが鮮紅色の物が新鮮な証拠です。
ロウニンアジ(ガーラ)の生息場所
ロウニンアジ(ガーラ)はの生息場所はインド太平洋の熱帯・亜熱帯海域など、世界中に広く分布する大型肉食魚です。
世界では、アフリカ東岸・南日本・ハワイ諸島・マルキーズ諸島・オーストラリア北部までのインド太平洋海域に広く分布します。
日本近海では暖かい海に生息しているので、茨木県よりも南の太平洋~沖縄県周辺、伊豆諸島や小笠原諸島周辺で生息しています。
沖縄(本島、宮古島、石垣島、西表島など)や鹿児島県の種子島(たねがしま)、トカラ列島では特に釣り場として人気で多くの釣り人に愛される魚です。
関東地方沿岸あたりにも若魚がいたりしますが、基本的には暖かい海に生息しているため、
繁殖はせずに、移動をするか、冬になると海水の温度が低いために死んでしまいます。
水深は100mまでの浅い海に生息します。
ロウニンアジ(ガーラ)は成魚になると単独で生活する事がおおいですが、
若魚は内湾などで群れをなして生活しています。
ロウニンアジ(ガーラ)の旬の時期・季節はいつ
ロウニンアジ(ガーラ)は数は少ないものの年間通して市場ではみられ、数が少ないこともあってか味の評価が難しく旬は断定しにくいです。
ただ、南の魚なので季節による差というより、サイズによる違いが重要でしょう。
体重が4~5kg程度のロウニンアジ(ガーラ)が一番美味しいと言われていて、刺身、唐揚げ、煮魚、焼き魚などで調理されます。
食用に流通する場合、食物連鎖によるシガテラ毒の生物濃縮が心配されるため、30cmを超える個体は販売中止の指導がされています。
鱗は細かく薄く取りやすいですが、皮は厚く硬いのが特徴です。
刺身で食べる際は、透明感のある白身で血合いが赤いです。
熱を通しても硬くならないので、塩焼き、兜煮、などにしても美味しくいただけます。
ロウニンアジ(ガーラ)の販売価格・値段の相場は?
主に小笠原、鹿児島県、沖縄県などで食用となっています。
捕獲量的には少ないですが、値段の高くないこともあって人気があります。
南国の魚だからか、関東や関西の市場には僅かしか出回っておらず、サイズ次第で非常に美味しいにもかかわらず値は安いのでコストパフォーマンスが非常に良い魚です。
主な産地は沖縄県と鹿児島県で、主に釣りや定置網で漁獲されます。
食用に適したサイズの漁獲量は少なく、産地以外の市場にはあまり出荷されていないので、値段自体はリーズナブルですが、本州の方では出回っている数が限られているため、手に入れることが困難かもしれません。
ロウニンアジ(ガーラ)のまとめ
・ロウニンアジ(ガーラ)は、日本では南の方では一般的で馴染みのある魚ですが、全国に多くは出回っていません。
・食用としてのロウニンアジ(ガーラ)は刺身にしても、焼き魚としても美味しくいただけます。
ただ、小さすぎると味がおとり、大きすぎると毒を持つのでサイズに注意が必要です。
・ロウニンアジ(ガーラ)の値段は値段自体はリーズナブルで手が出しやすい。