- ・アサリの特徴や生態
- ・アサリの旬の時期
- ・アサリの価格と相場
アサリは、異歯亜綱マルスダレガイ上科のうち、 マルスダレガイ科に属している二枚貝の一種です。
最もポピュラーな食用貝の一つです。
広義的には、アサリ属に属する二枚貝の総称です。
日本では、アサリ以外のヒメアサリ(学名: Ruditapes variegata)も、アサリと呼ばれることが多いです。
目次
アサリの生態と特徴
アサリは、最大殻長が、約6cmになる二枚貝です。
貝殻の模様は、様々で、横縞あり、幾何学模様ありと、変異に富んでいます。
色は、黒や白黒や白茶、または茶色無地に青無地や青白などもあり、同じ模様はないほど多種多様です。
ただし北海道のアサリは大型で、貝殻に模様がなく黄褐色のものが多いです。
表面の変化に富んだ 模様とは違い、アサリの貝殻の内側は白色ですが、たまに薄紫色のものもあります。
アサリの生態は、冬を除いて年中産卵をしますがが、産卵の時期は、関東以南が春と秋の2回で東北は1,2回、北海道は1回です。
アサリは、10か月以上で20mmから25mmの大きさになった親貝が、海水温が、春は19℃から24℃で、秋は23℃から15℃くらいになると、産卵します。
通常の産卵と、環境の変化で行われる産卵があります。
アサリの雄が水中に精子を放出し、雌が受精しますが、雌が1回に産む卵の数は、成長するに従って増加します。
アサリの雌が25mmの大きさで200万個、35mmの大きさでは600万個の卵を産むそうです。
アサリの受精卵は10時間ほどで孵化し、浮遊プランクトンとなります。
その後、成貝になるまで1~2年以上かかります。
アサリの生息場所
アサリの生育場所は、日本、朝鮮半島、台湾、フィリピンまで広く分布しています。
また、ヨーロッパでも、地中海のアドリア海とティレニア海付近から、フランスのブルターニュ地方にも生息しています。
そしてハワイ諸島や北アメリカの太平洋岸でも移入されています。
アサリは汽水状態を好むので、成長した大人のアサリは海岸べりの潮間帯から干潮線下の10mまでの、浅く塩分の薄い砂か砂泥底に生息しています。
アサリの旬の時期・季節はいつ
アサリの旬の時期・季節は、春先の3月から4月と、9月から10月頃です。
魚類と同じように、貝類のアサリも、卵を産んで繁殖するので、卵を産む前に栄養を蓄えるようになります。
そのため、アサリは、卵を産む前の栄養たっぷりの時期が丸々と肥えて身がおいしい時期が旬の時期なります。
その地方によって少し違うアサリの産卵時期を把握していると、アサリの旬がわかりますね。
例えば、愛知県は3月から5月が旬で、5月から10月はアサリの禁漁期間で保護しています。
静岡県は、2月から6月初旬と10月初旬が旬で、千葉県は3月から5月、そして秋の9月が旬です。
北海道は4月から7月がもっともおいしい時期です。
熊本は有明海のアサリは、3月から5月という具合に、アサリの名産地の旬を覚えておくのもいいと思います。
アサリの販売価格・値段の相場は?
アサリの値段は、スーパーで100g100円前後のものから、産地の大きなアサリ1kg数千円まで様々です。
最近は養殖や輸入品もありますし、旬でなくてもスーパーでリーズナブルな値段で売っていますね。
アサリは冷凍できるし、缶詰などのボイルしたむき身の加工品もあるので、用途に合わせて色々なものが選べます。
やはり旬の時期の殻付きのものが一番おいしいと思います。
ちなみに、スーパーのアサリ1パックとは、だいたい250~300グラムくらいで、アサリが20個くらい入っています。
この分量が、だいたい何でもアサリのスパゲティーボンゴレとか、酒蒸しなどのレシピに載っている分量でOKのようですね。
アサリのまとめ
- ・アサリの分布は日本からフィリピン、地中海まで及んでいます。
- ・アサリの産卵時期は、春と秋の2回、北海道は1回です。
- ・アサリの旬は、産地によって少し違うが、早春3月から6月と、秋9月から10月です。
アサリの値段は、スーパーで1パック約250gから300gで、バーゲンで100円前後のかな
りリーズナブルな値段なものが、
料理にちょうど良い量で売っています。