- マガキ(真牡蠣)の特徴
- マガキ(真牡蠣)の名前の由来
- マガキ(真牡蠣)の旬
古くから世界各地の沿岸地域で食べられたり、薬品や化粧品、建材など広く利用されてきた。
諸説はあるが、貝殻を「掻き落とす」ことから名前が付いたという説が有力である。別名の「海のミルク」は栄養豊富を称えた事から来る欧米での呼び名で、広く広まっている。
岩牡蠣とは異なり、旬は秋~冬にかけてである。
→ イワガキ(岩牡蠣)の生態と特徴 | 旬の時期・価格や相場をご紹介!
目次
マガキ(真牡蠣)の生態と特徴
マガキ(真牡蠣)は亜鉛が豊富
マガキ(真牡蠣)はアサリやハマグリなどと同じ二枚貝です。
新陳代謝を活発にしたり、美肌などの効果が期待される亜鉛を多く含み、同じ二枚貝に比べると10倍以上亜鉛を以上含まれています。
お酒を飲む人には亜鉛はとてもよく、肝臓の働きを助けてくれると言われています。
牡蠣エキスなどのサプリメントも複数販売されています。
マガキ(真牡蠣)の特徴!水が無くても生きれる!?
マガキ(真牡蠣)の表面はゴツゴツしていて、殻の片側に丸みがあり、もう片側が平らになっています。
この丸みのある方を左殻と言い、平たい方を右殻と言います。
貝柱が1つしかなく、また周囲の環境や、生息密度などの影響を大きく受けて殻が細長くなったり、丸くなったり、形が大きく変わります。
マガキ(真牡蠣)は体内には多くのグリコーゲンを含んでいるため、なんと水が無い場所でも1週間程度は生存することが出来るのです。
マガキ(真牡蠣)の生態
マガキ(真牡蠣)は生殖時期のみ雄、雌に分かれています。
生殖時期が終わると一度中性になり、その後の栄養状態次第でまた雄と雌に分かれる。
そのため一生の間に雄と雌が入れ替わることもあります。
生息場所が決まると離れず動かなくなるため、牡蠣は筋肉が退化していき、体は内臓が殆どを占めている。
えさは植物性プランクトンなどで、昼も夜も休みなく1日中食べています。
餌を取り込むのには「エラ」を用い、大量の海水を吸い込み、中に浮かんでいるプランクトンをこしとります。
この時、牡蠣1個がろ過する海水の量は、なんと1時間に約10リットル以上(ポリバケツ1杯分)にもなります。
小さな体でこれだけの量の海水をろ過しているため、海の浄化にも多いに期待されるされています。
こちらは牡蠣がどれくら水の浄化作用があるかを比べてみた動画です。
時間がたつにつれてとってもきれいに浄化をしてくれます。
こちらは牡蠣の浄化作用が分かりやすいタイムラプス動画です。
東京湾でも夏になると赤潮で海が赤く色ずく時期がありますが、
よく見てみると、レインボーブリッジの近くだけ赤くなく透明になっていることがあります。
これは実はレインボーブリッジの壁に牡蠣がついていて、赤潮の原因となるプランクトンを食べて海水を浄化しているためだと言われています。
レインボーブリッジに牡蠣が住んでいるということも驚きですが、
牡蠣の海水の浄化作用もスゴイ事です!
マガキ(真牡蠣)の生息場所
日本全土の汽水域、内湾の浅瀬。
養殖地として有名なのが広島、三陸、伊勢、九州の有明である。
約0.3mmの大きさになると、付着する場所を探し始め、気に入った場所が見つかると、左殻を下にして、固着材(セメント質)を出して付着し、一旦付着すると一生その場所を離れない。
マガキ(真牡蠣)の旬の時期・季節はいつ
夏が旬である岩牡蠣とは異なり、真牡蠣は秋~冬とされ、「9月頃~4月頃まで」が旬での時期と言われています。
この期間内には、牡蠣は体内に栄養をたくさん蓄えるのでグリコーゲンの量が最も多くなり、風味もよく、栄養価も高く、また身も充分に太っていて、食べごろとなる。
「桜が散ったら牡蠣を食べるな」とまで表現されることもあります。
特に欧米では、「R」が付く月は食べるなと言われることからも分かるように、5、6、7、8月は産卵期で、精巣と卵巣が非常に増大し、牡蠣の栄養価が落ち、中毒になりやすいので食用とするべきではない、とされている。
マガキ(真牡蠣)の値段の相場は?
ネット販売では真牡蠣一個あたり、、北海道で190~350円位、中部(石川など)180円位、近畿(京都、兵庫、三重など)170~250円位、中国(広島など)120~300円位、四国(香川など)170円位、九州(福岡、長崎、熊本、大分など)160~280円位と地元で購入するよりは割高になってしまうが、食べ比べなどを気軽にする分には、楽に全国の真牡蠣の味が分かって楽しいかもしれませんね。
反対に、地元の漁師町でザルで買うなどする場合は、かなりの量が入っているなどお得になる上、食べ応えもかなりあり、満足することが出来ます。
マガキ(真牡蠣)まとめ
マガキ(真牡蠣)は生食からフライや鍋などの加熱調理による食用だけでなく、加工など幅広く親しまれています。
生殖時期でなくなると雌雄がなくなるなど、また雌雄が反対になるなど特徴的な点が多いです。
これだけ種類のある牡蠣の中で、全国に分布するだけでなく、日本中に親しまれたこれからの、秋から冬にかけた旬の食材です。