- 石垣貝(エゾイシカゲガイ)の特徴や生態
- 石垣貝(エゾイシカゲガイ)の旬の時期
- 石垣貝(エゾイシカゲガイ)の価格と相場
今回の記事はこのような事が分かる記事になります。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)は、鮨だねで人気があります。
鮨だねとは、お寿司の具として使う材料のことです。
味や食感が良く希少性があることから、高級品として用いられています。
現在流通しているものは、ほぼ全て岩手県陸前高田市広田湾で養殖されたものです。
目次
石垣貝(エゾイシカゲガイ)の生態と特徴
サルガイ科イシカゲガイ属のイシカケガイ(学名:Clinocardium californiense 外国名:Bering Sea cockle)は、水深50m程までの浅い砂泥底で海中のプランクトンを食べて生息しています。
足の部分が長く発達しています。
貝殻の中の軟体物は、ほとんど足と言っていいほどです。
曲がった足が貝殻の中に収まっています。
産卵期は、12月ごろから3月ごろにかけてです。
養殖物はこの時期に採卵が行われています。
出荷まではおよそ2年半から3年ほどかかります。
大きさは、殻長・殻高ともに7cmを超えるくらいです。
形はふっくらとしています。
殻表の色合いは、濃い赤茶色で、足はクリーム色です。
殻の表面には、放射状のすじが40~50本あります。
何本か成長の休止期に見られる線が入っています。
これは成長線といい、木の年輪と同じようなものです。
殻の中に入っている足は思いのほか長く、石垣貝(エゾイシカゲガイ)は、力強く殻から足を伸ばします。
貝柱は2箇所にあり、あまり大きくありません。
食感は、ほっこりとしています。
味は甘いです。
生産量の少なさから希少性が高いです。
よく似ているものとして挙げられるのがトリガイです。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)はトリガイよりも、高級品として扱われています。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)の生息場所
日本列島の鹿島灘(茨城県東部の大洗岬?千葉県東部の犬吠埼に広がる太平洋の海域)以北、三陸、北海道、千島列島からアリューシャン列島(北太平洋に弧状に連なり、アメリカ合衆国のアラスカ半島からロシアのカムチャツカ半島にかけて約1,930キロメートルにわたって延びる列島)にまで分布しています。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)の旬の時期・季節はいつ
広田湾(岩手県南東部にある湾)で養殖されている石垣貝(エゾイシカゲガイ)の旬の時期は、7月から10月です。
排卵期は冬から春先です。
産卵明けから身体が回復する頃市場に出回るということになるでしょう。
天然物であれば秋から産卵前の晩秋が最も味が良くなると思われています。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)はかなり高価な素材ということもあり、鮨ネタ(お寿司のネタ)か刺身用として扱われる事が多いです。
刺身の食感はシコシコとしていて貝らしい香りと甘みが口に広がります。
茹でた時の食感は生の時よりも強くなり、甘みも一層増して美味しく感じます。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)のの販売価格値段の相場は?
石垣貝(エゾイシカゲガイ)は天然物がほぼ出回っていない珍しい貝で、高級寿司ネタとして主に首都圏などで流通しています。
非常に入荷量の少ない事で有名です。
市場では、シロトリガイ(白とり貝)やイシガキガイ(石垣貝)の名前で流通しています。
一昔前はトリガイの代用品という程度の評価が一般的で、国産でも比較的安価でした。
その後、陸前高田(岩手県の広田湾)で養殖が始まり、流通が徐々に増えたことや、東日本大震災により養殖場が壊滅状態となったものの再興し、復興支援が盛り上がった事で知名度も評価も上昇し、今では高級二枚貝として高値で取引されています。
まとめ
- 生産量が少ないため希少性が高い。
- 主に岩手県陸前高田市近くの広田湾で養殖されている。
- トリガイよりも高級品として扱われている。
石垣貝(エゾイシカゲガイ)は、刺身やバター焼き、塩焼き、みそ汁などにすると旨味が引き立ち美味しくなります。
高級二枚貝として重要なものとなっており、高級寿司ネタの一つとなっています。
ぜひご賞味ください。