イトヨリダイは「イトヨリダイ」と呼ばれ、桃色で鮮やかな模様が特徴の魚で、現在では漁獲量が減少したことで高級魚として扱われています。
日本各地で分布していますが、香港やベトナム、オーストラリアなどの近海にも多く生息しており、水深100m~250mの砂泥底で甲殻類や多毛類を捕食し生活しています。
産卵期が4月~8月なので、10月末から3月末が旬の時期とされており、市場に多く出回る季節となります。
目次
イトヨリダイの生態と特徴
1960年代のイトヨリダイの漁獲量は1,000トンを超えていましたが、2018年現代では約100トンまで減少しました。
日本近海で数が減っているイトヨリダイを単独で狙うのは難しくなっているので、他の魚と漁獲されることが多くなっています。
市場には通年出回っていますが、漁獲量が減少したことで入荷は少なくなっているため、近年では高級魚として扱われております
日本では漁獲量が減少しているイトヨリダイですが、台湾や香港では昔と変わらず漁獲されているので、中級魚として好まれており、日本への輸出量も増えています。
赤い色が特徴の真鯛とは違い、イトヨリダイは桃色をしており縦に黄色と白の帯が6本入っていて、気品がある模様なので、観賞魚にも劣らない綺麗な姿をしているのが特徴です。
ソコイトヨリという魚は、体色や模様がイトヨリダイと非常に似ているため、見分けるのは困難となっていますが、イトヨリダイのほうが体側の線の本数が多く入っており、背ビレや尾ビレの先端に黄色の線があるなどの細かな違いがあります。
イトヨリダイは肉食性なので、エビ・カニなどの甲殻類、小魚や多毛類などを捕食して成長し、1年間で尾叉長が12cmまで大きくなり、2年を経過する頃には約22cmまで育ち産卵期に入ります。
産卵期は少し暖かくなる4月から真夏の8月で、直径0.6mm~0.7mmの分離浮遊性卵を産み、孵化をして40時間ほどで2mm~3mmになります。
イトヨリダイの生息場所
イトヨリダイは瀬戸内海や新潟県から九州南岸の日本海、鹿島難から九州南岸の太平洋など日本の各地で生息し、水深40m~100mで生活していますが、100m~200mの泥底を好んでいます。
海外では、台湾やベトナム、オーストラリアにも分布していて、中国でも知名度が高い魚介類です。
イトヨリダイの旬の時期・季節はいつ
イトヨリダイの旬は産卵の時期が春から夏なので、産卵期に入る前の晩秋から春先が一番美味しくなる時期とされています。
カルシウムやDHAが豊富に含まれており、肝機能を高める効果やコレステロールを減少させる作用があります。
鮮度の高いイトヨリダイの選び方は、眼球にハリや透明感などがあり、体色が鮮やかなものが新鮮となっていて、体にある赤い斑点がはっきりと見えるイトヨリダイが良質だといわれています。
一般的に刺し身で食べることが多いイトヨリダイは、柔らかいため煮付け料理に使用すると身が崩れてイトヨリダイを味わうことが出来ないので、「蒸す」・「焼く」などで調理をすることが主流です。
イトヨリダイの販売価格・値段の相場は?
イトヨリダイの平均価格は、約300グラム~500グラムで3,000円~4,000円の値が付いており、旬の時期や国産物なら400グラムで4,000円を超えることもあります。
漁獲量が減少したことによりイトヨリダイの輸入が多くなっており、産地の明記がされていないイトヨリダイは国産物ではない可能性が高いので、購入をする際には鮮度などの注意が必要です。
イトヨリダイは高級魚として扱われているので、スーパーマーケットなどに出回ることがほとんどなく、鮮度の高いイトヨリダイを手に入れることが困難となっていますが、市場には通年出回っているので普段よりも低価格で購入することが出来ます。
近くに市場がないという方でも、ウェブサイトを利用することでお手軽に購入することが出来るので、手に入れるのは容易となっています。
イトヨリダイのまとめ
- ・観賞魚に劣らないイトヨリダイの体色
- ・漁獲量が減り輸入品が増える
- ・高級魚イトヨリダイの旬と平均価格
イトヨリダイは、ピンク色の体色に黄色と白の縦線が6本走っていて、鮮やかな赤い班が体についており、尾ビレと背ビレの先端が黄色くなっているのが特徴で、観賞魚にも劣らない綺麗な姿をしています。
年々イトヨリダイの漁獲量は減っており、近年では約100トンまで減少しているため、イトヨリダイが高級魚として扱われております。
中国やオーストラリアなどでは変わらず漁獲されているため、輸入量が多くなっており、以前よりも低価格で購入することが出来ます。
旬の時期は産卵期前の11月~4月となっていて、イトヨリダイの平均価格は300グラム~500グラムで約3,500円前後となっています。