毛ガニと言えば北海道を代表する食べ物です。
タラバガニやズワイガニ(産地によって名前が変わります)がありますが、北海道では毛が二が主流で、特にオホ-ツ海で採れた流氷明けの毛ガニは絶品で一番美味しいです。
北海道の各地のお土産店では、大きな鍋に毛ガニを茹でて新鮮で茹で上がった赤い毛ガニが店先に並んで観光客を楽しませています。
毛ガニの生態と特徴
生態としては毛ガニはエビ目カニ下クリガニ科に分類されるカニの1種です。
脱皮周期は雄は1年。
雌は2~3年です。
雌は生後3年以降、産卵後にしか脱皮できないので雄より成長が遅れます。
第9齢期以降に生理的に成熟を迎える雌は交尾後3万粒から6万粒を産卵し、産んだ卵は他のカニと同様に腹脚に抱えて保護します。
交尾後は交尾栓が形成され受精から放出ませに。
約1年程かかり、13ヶ月から16ヶ月おきに産卵します。
毛ガニの体重は500gになるのに約10年かかります。
雌の成長は遅いため漁獲量の減少が続いているので、北海道では8cm未満の雄と雌の毛ガニは全て漁が禁止となっています。
毛ガニの特徴としては最大甲長が12cm雄の方が大型になります。
全体的にずんぐりしておりその名の通り剛毛で覆われています。
甲の形は雄と雌では異なり、雄は縦長の楕円形です。
雌は雄に比べて幅が広く円形に近い形で背甲面も強く膨らんでいます。
ノコギリの歯のようなトゲが両眼の間に4つ、側面に7つあります。
歩脚は太く甲羅と同様に短い毛とトゲが密集しています。
ハサミは歩脚よりも短くトゲも歩脚と同じぐらいです。
体は全身が淡赤褐色で、殻はあまり硬くありません。
脱皮後は回復に進むにつれて徐々に黒ずんでいきます。
毛ガニの生息場所
生息場所は日本海沿岸、茨城県以北の太平洋側かわアラスカ沿岸まで、太平洋北西部とその緑海に広く分布し、水深30~200m程の砂泥底に生息しています。
毛ガニは水温15度以下の海域を好むため北海道沿岸を好みます。
毛ガニの旬の時期・季節はいつ
毛ガニの旬は冬だけではありません。
1年中どこかで水揚げされています。
春は北海道のオホ-ツク海、夏は噴火湾、秋は釧路及び根室沿岸、冬は日高沖、十勝沿岸です。
岩手県では12から3月は漁期となっています。
オホ-ツク海は冬は海が流氷で覆われているので、流氷明け(3月頃)から漁が始まり、7から8月頃まで続きます。
オホ-ツク海の流氷明けの毛ガニはたくさんのミネラルと多くのプランクトンを食べていつこともあり、身も引き締まりずっしりと重く美味しい物となっています。
水温の低くなる毛ガニは寒さから身を守るため、身肉が増えて脂ものり良い味わいとなります。
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毛ガニのの販売価格・値段の相場は?
値段は毛ガニは約500gの重さに育っていくのに10年近く歳月がかかるのですが、一番美味しい毛ガニと評判が高いものも400gから600g前後で甲羅10cm前後のサイズの毛ガニです。
食べる目安量として約500g前後の毛ガニが大人1人分の目安となります。
400gで2000円~3000円、500gで3000円~4000円、600gで3000円~5000円位です。
600g以上になると6000円~10000円前後なります。
各店舗に寄って価格は多少の前後があることや、通販になると値段も変わってきます。
現地で購入すると足の抜けた毛ガニが格安で手に入ることもあります。
7. 毛ガニのまとめ
タラバガニやズワイガニに比べると小ぶりなのが毛ガニの特徴で、値段も比較的手頃になっています。
産地ごとに獲る時期が変わるためシ-ズンを選ばず手に入るのがポイントです。
毛ガニは身は少なめですがミソが濃厚でとてもクリ-ミ、小さくて食べずらい毛ガニの脚は鉄砲汁にして食べると出汁も出て美味しいです。
日本では1913年頃には食用とされず肥料として利用していましたが1934年頃から食用の缶詰として利用されるようになりました。
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