- アオガニ(タイワンガザミ)の特徴や生態
- アオガニ(タイワンガザミ)の旬の時期
- アオガニ(タイワンガザミ)の価格と相場
今回の記事ではこのような事が分かる記事になります。
「アオガニ(タイワンガザミ)」は近年生息域を拡大しているカニです。
東京湾では在来種の近種の「ガザミ」が減少傾向でそれに代わって「アオガニ(タイワンガザミ)」が増加傾向にあります。
最近では地中海にも生息域を拡大したと話題になっています。
「ガザミ」とは「ワタリガニ」のことを指す言葉で、このかにもワタリガニです。
器用に足をひらひらさせて泳いで移動をします。
アオガニ(タイワンガザミ)の生態と特徴
「アオガニ(タイワンガザミ)」はエビ目、カニ下目、ワタリガニ科に分類されるカニです。
甲幅は最大で15cm前後になる比較的大型のカニです。
甲羅の形状は横に長くて六角形に近い形をしています。
前側の縁には歯状の突起が並んでいて、横の縁は大きく尖った形をしています。
甲羅の淵の突起は甲羅の前側に4本、横側には左右に9本の突起があります。
オスの「アオガニ(タイワンガザミ)」は鮮やかな青い色をしています。
メスは暗緑色で近縁の「ガザミ」とよく似た色をしています。
「ガザミ」との識別は甲羅の突起を比較すると識別ができます。
「アオガニ(タイワンガザミ)」は甲羅の前の4本の突起が外側より内側の2本が短く、「ガザミ」は3本で真ん中の突起が長い特徴があります。
鋏の力は強く、アサリなどの二枚貝の貝殻を割って捕食することができるほど強い力を持っています。
最も後ろについている脚は平べったく、オールのような形状ををしています。
これをヒラヒラと動かし水中を泳いで移動することができます。
産卵は夏から秋にかけて行われます。
ふ化したゾエア幼生は浮遊生活を送ります。
10日ほどでメガバロ幼生、15日ほどで稚ガニに変態をします。
秋の終わりごろには性成熟をします。
成長は早いですが、寿命は2年ほどしかありません。
こちらの記事もオススメ
アオガニ(タイワンガザミ)生息場所
日本では、新潟県以南の日本海沿岸、太平洋側では関東地方から南の太平洋沿岸に生息しています。
朝鮮半島、中国、タイ、インドネシア、オーストラリアと生息域は広く、拡大傾向にあります。
最近では地中海でも個体が発見されています。
こちらの記事もオススメ
アオガニ(タイワンガザミ)旬はいつ
「アオガニ(タイワンガザミ)」は晩秋から春にかけて脱皮をしなくなります。
脱皮は成長をするたびに行われるのですが、相応にエネルギーを消費します。
脱皮を繰り返さないこの時期はその養分が体内に蓄えられることになります。
その為この時期の「アオガニ(タイワンガザミ)」は身の入りがよくなるとされています。
同時に味もこの時期が最も良いとされています。
逆に頻繁に脱皮を繰り返す夏場は、身の入りが悪くなり味が落ちるといわれています。
脱皮のためにエネルギーを消費し、体内に蓄えた養分を脱皮に使うことになるからです。
また、産卵期も夏場にあるので、産卵前は卵の育成に栄養を必要とします。
ですから、旬は「冬」といえます。
意外なことに最も収穫量多いのは夏場です。
こちらの記事もオススメ
アオガニ(タイワンガザミ)の値段の相場は?
「アオガニ(タイワンガザミ)」の相場や値段は季節によって大きく変動をします。
また、オス、メスの違いでも値段は異なります。
端的に言えば捕獲量の多くなる夏場は比較的安値で推移し、冬に相場が上がるといった具合です。
特に冬場のメスは特に値段が高騰します。
とはいえ「ガザミ」と比較すれば半値程度なので比較的手に入れやすい価格であることは間違えがありません。
生きた状態であれば1㎏で2,000円前後の価格が一つの目安です。
輸入さてカットされた状態のものが1㎏で1,000円前後です。
冬場には少し色が付き、逆に夏場はこれより下がるとのイメージを持たれるといいかもしれません。
他の魚介類同様に新鮮なものほど値段が良いのは同じです。
まとめ
- アオガニ(タイワンガザミ)はワタリガニの仲間です。
- アオガニ(タイワンガザミ)は生息域を広げています。
- アオガニ(タイワンガザミ)は冬が旬です。
「アオガニ(タイワンガザミ)」はオスは鮮やかな青色をしていて、一見おいしいとのイメージを持ちにくいですが、やはりカニです。
おいしいことは間違いがありません。
2年の短命で、5本目の足をゆらゆらさせて世界中の海へ生息域を広げているようです。
こちらの記事もオススメ