近頃では八百屋さんやスーパーでもたまに見かける機会のあるモロッコインゲンですが、そのルーツや旬の季節、美味しい調理方法についてはまだ知らないことが多いお野菜です。
そんなモロッコインゲンについてご紹介します。
モロッコインゲン含まれる栄養について
モロッコインゲンは夏の暖かい時期に旬を迎えるお野菜です。
モロッコインゲンは「ビタミンK」「アスパラギン酸」「ミネラル」を豊富に含んでいます。
暑くなり食欲不振や夏バテにも一役買ってくれるとても栄養価の高いお野菜で、地を固めたり、骨を強化してくれるビタミンKを豊富に含んでいます。
また、疲労回復に効果的な、アスパラギン酸も豊富に含んでいて、そのほかにも「リジン」などのアミノ酸や「カリウム」などのミネラルを含む万能お野菜です。
豊富な栄養価ながら、とても低カロリーで食物繊維を多く含んでいる点でも女性にも是非食べてもらいたいお野菜の一つです。
モロッコインゲンの栽培方法
モロッコインゲンは地中海沿岸の暖かい地域原産の野菜で、暖かい気候を好むため、種上は露地栽培の場合、5月ごろからが適しています。
水はけの良い土を好むため、畑は深く耕し、酸性の土を嫌うため、苦土石灰をしっかりと施しておきます。
種まきの際は、高さが20?25センチ程度で幅が100?120センチの畝を作り、
30~40センチごとの感覚で3センチ程度の穴にそれぞれ離して4粒程度の種を植えつけます。
モロッコインゲンの種は水についたままだと種が痛みやすいため、種まき後の水やりは軽くあっさりとすませるようにするのがポイントです。
モロッコインゲンの収穫時期
モロッコインゲンは、種まき後50日~60日程度ととても短い期間で成育し、収穫ができるお野菜です。
収穫時期は1ヶ月程度と長くとてもたくさん実をつけるため家庭菜園でも人気の品種となっています。
収穫の目安は、花が咲いてから2週間程度経ち、サヤの実が少しふっくらとすれば収穫を始めることができます。
実をつけたまま放置しておくとサヤが硬くなり、またサヤの重さで枝にも負担がかかります。
こまめに収穫を重ねる事が、長く収穫を続けるポイントにもなります。
収穫の際は周りを傷つけないよう、さやの付け根の部分をハサミで切って収穫する方法がオススメです。
モロッコインゲンの食べ方・調理方法
モロッコインゲンの夏バテ防止にもなる、サッと簡単なおつまみレシピについて。
モロッコインゲンは豊富な栄養価とシャキシャキとした歯ざわりが楽しめる夏野菜です。
そんなモロッコインゲンの歯ごたえを生かした簡単おつまみには、モロッコインゲンのペペロンチーノがオススメです。
①食べやすい大きさにカットしたモロッコインゲンはサッと下ゆでしておきます。
②熱したフライパンにオリーブオイルと細かく刻んだニンニク、赤唐辛子を入れてサッと炒めます。
③香りが立ってきたら、そこへ①の下ゆでしたモロッコインゲンと、刻んだナッツを入れさらに軽く炒めます。
④塩、胡椒で味を整えれば完成です!
お酒のおつまみとしてはもちろん、パスタとあえたり、パンの上に乗せたりしても美味しくいただけるレシピです。
モロッコインゲンの保存方法
収穫時期が長く、たくさんとれるのが魅力のモロッコインゲンですが、
すぐ食べられない場合、生の状態だと痛みやすく長く保存する事ができません。
モロッコインゲンを保存する場合は、サッと下ゆでし、しっかりと水気を拭き取った上でラップに包み、保存袋に入れた上で冷蔵または冷凍保存するのがオススメです。
冷凍の場合はどうしても独特の歯ごたえがなくなってしまうので、汁物や煮物に使うなど、調理方法を工夫してみると良いと思います。
また、冷凍保存の場合は、下ゆでの際に調理しやすい大きさに事前にカットしておくと、その後の調理の際の手間が省けるためオススメです!
モロッコインゲンのまとめ
- モロッコインゲンは低カロリーで、疲労回復に効果的なアスパラギン酸、カリウムなどのミネラル類が豊富
- 夏バテ防止モロッコインゲンのペペロンチーノレシピ
- モロッコインゲンを長く保存する場合は下ゆでしてから保存をする
などについてご紹介させていただきました。
まだあまり慣れ親しんだ野菜ではないモロッコインゲンですが、その豊富な栄養価と手軽な栽培方法であっという間に人気者になりそうな魅力の夏野菜です。
モロッコインゲンの魅力と味を知って、是非食卓に取り入れてみてください。