玉ねぎは手軽に買うことができ、保存性も高いので常備野菜として家庭に必ずある野菜です。
主役になることはなく、脇役に回ることも多いですが、カレ-、ハンバ-グ、シチュ-、サラダなどで大いに活躍する玉ねぎです。
玉ねぎに含まれる栄養について
玉ねぎには糖質、ビタミンB、C、カリウム、リアンシン、クルセチン、食物繊維が豊富に含まれています。
玉ねぎの栄養成分の中に注目すべきことは辛味のもとである硫化アリルです。
コレストロ-ルの代謝を促進し、血液をサラサラする働きがあると言われています。
硫化アリルは体内のビタミンB1と結合し吸収を促進する働きがあります。
豚肉などのビタミンB1を多く含む食材を玉ねぎと一緒に調理することで、効果的に体内に取り入れることが出来ます。
玉ねぎの栽培方法
北海道では玉ねぎの植え付けは5月末~6月上旬に行います。
土に苦土石灰を撒き、植え付けまで堆肥を投入します。
土づくりをしっかりして、玉ねぎの種を撒きます。
軽く覆土をして鎮圧、たっぷり水をやります。
土は乾燥させないようにして、発芽後は株間6cm程で間引きをします。
玉ねぎの苗と一緒に雑草も発生するので、マルチを使用して雑草防止対策します。
植え付ける苗は種を撒いてから50~60日で、草丈が25cm程度の苗を選び、土に指や棒で土に穴をあけ、苗の白い部分くらいまで植え付けたっぷり水をやります。
玉ねぎの発芽適温温度は15~25度で生育適温度は12~17度です。
玉ねぎの収穫時期
8月中旬を過ぎると、玉ねぎは大きくなった薄黄色っぽい球形が土から見え始め、葉が倒れていきます。
葉が倒れて1種間前後に収穫を行います。収穫は晴天が続いている日に行うのが良いです。
収穫後は3~5日程度畑に置いて乾燥させます。玉ねぎの葉は玉となった部分を機械で切断して葉を取り除きます。その後風通しの良いところで乾燥させます。
徐々に玉ねぎの皮は枯れていき、茶色い玉ねぎの皮に変わり、切断した葉と玉の部分が自然と玉ねぎの形となって行きます、
北海道の玉ねぎの収穫時期は9月~10月までに終えて全国に出荷されます。
6. 玉ねぎの食べ方・調理方法
オニオンスライスにして食べる
切ってそのまま食べるととても辛いので水にさらしますが、水溶成分のため出来るだけ短時間で済ませます。
また、切ってザルに上げそのまま30分程度放置しても辛味が抜けます。
サラダなどで食べるとシャキシャキして食感も良く歯ごたえもありピリ辛で料理を引き立てます。
玉ねぎを炒めた料理
生で食べる辛い玉ねぎとは違い甘みが増します。長時間炒めることにより、アメ色に変わり水分も飛んでもともとの甘みが濃くなります。
玉ねぎを輪切りにして油で揚げるとオニオンリング、大きく半分に切ってス-プで長時間煮込むオニオンスープ、カレ-やハンバ-グ。
色んな料理に役立つ玉ねぎは料理に欠かすことの出来ない魔法の食材と言えます。
玉ねぎの保存方法
玉ねぎは通常~2ヶ月と家でも長期保存可能な野菜です。
冷蔵庫の野菜室は湿度が高めなので、風通しの良い場所を選んで直接日光が当たらないように注意しながら常温で保存します。
玉ねぎをカットした後は切り口をラップで包み冷凍庫で保存します。
玉ねぎをスライスしてまとめて炒めて、1回分づつ包み冷凍保存しておくと便利です。オニオンス-プやカレ-などにすぐに使えて便利です。
生のまま冷凍すると、解凍した際に離水しやすくベチャとした状態になります。
玉ねぎのまとめ
春から出回る道外産の新玉ねぎは主に秋植え、収穫して直ぐに出荷されているので水分が多くて長期保存には向きません。
- 玉ねぎを切ると涙が出ます。揮発成分の硫化アリルが生産され粘膜が刺激されるからです
- 独特の香りや辛味、加熱した時の甘み、体に良い成分が多く含まれています
- 玉ねぎの生産量は北海道が約70%、次に兵庫県。佐賀県となっています。この3道県で日本の玉ねぎ生産量の約8割を占めています