根菜の中で日本人にとって最もメジャーな種類の一つの大根。
アブラナ科ダイコン属の越年草で、野菜として広く栽培されています。
弥生時代には日本に伝わっていたようで、現代ではおでんの種やぶり大根として親しまれています。名前の由来は大根(おおね)からきています。
大根(ダイコン)に含まれる栄養について
大根にはジアスターゼという消化酵素が多く含まれており、消化を助けて胃酸過多や胃もたれ、胸やけに効果があります。
消化酵素は年齢と共に減少していきますので、こういった消化酵素を多く含む食品から補いたいです。
また、ラファサチンという辛み成分が含まれますが、抗がん作用や抗菌作用があります。
意外と葉の部分にも栄養が多く、ビタミンCやカリウム、カルシウム、B-カロチンを多く含んでいます。
この他にも食物繊維やナトリウム、リン、鉄なども含み、非常に栄養価の高い野菜です。
大根(ダイコン)の栽培方法
土作りが重要です。大根は通期の性の良いふかふかの土を好みます。根が分かれないように深さ30センチくらいまでしっかり耕します。堆肥を混ぜ込みながら行います。
幅60センチ、高さ10センチ程度の畝を立てたら、30センチくらいの間隔で種を5粒程度巻いていきましょう。
水やりは土が乾かない程度に行います。
発芽後本葉が2~3枚になった頃に間引きを行います。根元に軽く土を寄せますが、この時に肥料も忘れずに追加して株の成長を促します。
この間引きを早めに行うことが大根の栽培のコツです。
栽培が初めての方は春に比べて病害虫の被害を受けにくい秋に種まきをするのがおススメです。
大根(ダイコン)の収穫時期
大根は冷涼な気候が良いとされますので、秋に種まきをして冬に収穫するのが一般的ですが、様々な品種がありますので季節に合わせた品種を選べば年中栽培できます。
収穫までの期間は、種まきの時期や品種によって変わります。
4月上旬~5月上旬頃の春種まきよりも、8月下旬~9月中旬頃の秋種まきの方がやや長くなります。
品種よっての違いは、早生種、中生種、晩生種と分かれます。早生種は約60日、中生種は約80日、晩生種は約90日かかります。
収穫の目安ですが、大根の地面からでた首の部分が6センチ程度に育ち、葉が横に広がった頃です。収穫が遅れると味が落ちますので気をつけましょう。
大根(ダイコン)の食べ方・調理方法
大根は部位によって適した調理法があります。
アタマ部分は大根サラダ
頭部分は辛さがないので生で食べられる大根サラダがぴったりです。
中央部分は煮物に最適
中央は柔らかく、厚みがあります。ぶり大根やおでんに適しています。
先端部分は辛みが強い
先端部分は辛みが強いので、大根おろしや、お漬物がよいです。
葉の部分はおつまみなどに
葉の部分も栄養価が高いので、捨てずに調理します。細かく刻んで炒めればお酒のおつまみになります。
大根(ダイコン)はダイエット効果がバツグン!
後、意外なのがダイエット効果です。消化酵素が多く含まれているからです。糖質をいち早く吸収します。
ダイエットに効果的な食べ方は、生で食べることと食前に食べることです。これは消化酵素が最大限働くことを期待するからです。調理法は大根サラダがぴったりです。
但し大根は根菜です。糖質を多く含みますので、食べすぎは逆効果です。適量を心がけましょう。
大根(ダイコン)の保存方法
大根を保存するには、冷蔵と冷凍があります。
冷蔵保存するには、まず葉や茎の部分は切り分けておきます。大根の部分も、根本、中間、先端部分に切り分けます。
どの部分もキッチンペーパーを巻いてビニール袋に小分けしておけば傷みにくいです。葉の部分はできれば立てて保管します。
大量に大根がある場合には冷凍保存も一つの手です。調理に使う大きさに切って冷凍すれば時短にもなります。大根おろしを作っておいて、一回の分量づつ冷凍しておくのも便利です。
大根(ダイコン)のまとめ
- 栽培は簡単、品種を選んで栽培すれば年中収穫できます。
- 葉から先端まで余すことなく使えます。
- 栄養がとっても豊富、葉まで捨てずに調理しましょう。
- ダイエット中の女性にもおすすめです。必ず、生で食べることと食前に食べることを意識しましょう。食べすぎには注意してください。
- 小分け保存等、ちょっとした工夫で食材を無駄にすることなく使い切れます。