- マダイ(真鯛)の生態と特徴
- マダイ(真鯛)の生息地域と生息場所
- マダイ(真鯛)の旬の時期や地域ブランド
- マダイ(真鯛)1尾の値段と相場
日本には、「〇〇鯛」と名前のつく魚が200種類ほど存在します。
その中でもマダイ(真鯛)は、縁起物などに用いられるなど、古来より日本になじみが深い魚です。
マダイ(真鯛)についてもっと深く知るために、生態や特徴、旬の時期などを紹介します。
マダイ(真鯛)の生態と特徴
マダイ(真鯛)の生態
マダイ(真鯛)は、スズキ目スズキ亜目タイ科マダイ(真鯛)属に分類されます。
「鯛」と呼ぶものは、一般的にこの「マダイ(真鯛)」のことを指します。
魚類学上でタイ科に属する魚は少なく、キンメダイなどはタイ科ではありません。
マダイ(真鯛)の産卵は、温かい地域では2月頃から始まり、それ以外の地域では4~6月頃になります。
生まれたときの体長は1mm前後で、1年後には15cm前後にまで成長します。
成長したマダイ(真鯛)は、平均約数十cmの大きさで、大きいマダイ(真鯛)だと、100cm以上になるものもいます。
寿命は、20~40年程度と言われています。
マダイ(真鯛)の特徴
マダイ(真鯛)の見た目
腹部以外は赤みを帯びており、背には、綺麗な青色の小さな斑点が広がっています。
また、黒く縁どられた尾びれも特徴的です。
ひれの一部には鋭いトゲがあります。
マダイ(真鯛)が赤い理由は、エビなどを好んで食べるため、エビに含まれるアスタキサンチンによって体に赤みが出ると言われています。
甲殻類を好んで食べることから、歯は鋭く頑丈です。
マダイ(真鯛)の歴史及び風習
鯛の歴史は深く、縄文時代の遺跡から骨が出土されたり、奈良時代の古事記にも鯛が登場したりするなど、とても古い時代から日本において馴染み深い魚であることが分かります。
また、「めでたい」からの「たい」から連想するように、結婚式やお正月などのお祝い事などに欠かすことのできない存在となっています。
マダイ(真鯛)の生息場所
日本近海においては、北海道の一部と奄美諸島や沖縄群島を除くほとんどの場所に分布しています。
主に成魚は、水深30~200mの岩礁地帯や砂泥地帯の海底付近に生息しています。
産卵期になると、海底から中層あたりまで浮上します。
稚魚はある程度大きくなるまでは、水深10mより浅い場所に生息します。
マダイ(真鯛)の旬の時期・季節はいつ
一般的なマダイ(真鯛)の旬は、産卵前から産卵終わり頃までにかけた1~6月頃です。
産卵時期のマダイ(真鯛)は、ぷっくり太っていて、とても脂がのっています。
産卵後は脂が落ちてしまいますが、またすぐに脂がのってくることから、秋頃には美味しくいただけます。
日本中の多くの海域にマダイ(真鯛)が分布していることから、1年を通して美味しく頂けます。
徳島県鳴門地域のマダイ(真鯛)は3~4月が一番の旬で、桜が咲く春の時期にとれるマダイ(真鯛)を「桜鯛」とも呼んでいます。
また、兵庫県明石市の高級マダイ(真鯛)は、秋が一番の旬であることから、「紅葉鯛」と呼ばれています。
マダイ(真鯛)の販売価格・値段の相場は?
インターネットなどで販売しているマダイ(真鯛)一尾の相場を見ると、次のようになります。
・1kg程度 約2~3千円
・2kg程度 約5~8千円
・それ以上の大きさ 約1万円~
ただし、天然もののマダイ(真鯛)や地域ブランドの天然マダイ(真鯛)などは、時価による値段になります。
大きさによって値段にばらつきはありますが、1kg程度のものであれば、比較的購入しやすい値段ではないでしょうか。
2kg以上のものや天然ものになると、高価なものが多いです。
マダイ(真鯛)は養殖によるものが多いため、年間を通して安定して獲れることから、時期による値段の変動はあまり無いようです。
マダイ(真鯛)まとめ
- 鯛と呼ぶものは、一般的にマダイ(真鯛)のことを指す
- マダイ(真鯛)は、日本の広い範囲に生息しており、1年中獲ることができる。
- マダイ(真鯛)は、産卵前から産卵終わり頃までにかけた1~6月頃と秋頃が旬で、時期や地域によっては「桜鯛」や「紅葉鯛」などと呼ばれている。
- お手頃なマダイ(真鯛)は、2~3千円程で購入できる。
高級品のイメージが強く、中々お目にかかれないと思っていたマダイ(真鯛)ですが、日本の広い範囲に生息していることを知ると、とても身近に感じます。
お手頃な値段で購入できるマダイ(真鯛)もあることから、お正月やお祝い事などには、是非、マダイ(真鯛)を食卓に並べたいものです。