- ヒラスズキの特徴や生態
- ヒラスズキの旬の時期
- ヒラスズキの市場価格
今回の記事はこのような事が知りたいあなたにぴったりの記事です。
ヒラスズキはスズキ目スズキ科スズキ属の魚で、一般的にスズキと呼ばれる魚とは別の魚です。
一般的に知られているスズキに比べ、東京湾等の内海か河口付近にも見られますが、その多くは沿岸部の岩礁地帯に多く見られます。
そんなヒラスズキの特徴や生態、旬の時期や市場価格の相場について調べてみましょう。
ヒラスズキの生態と特徴
ヒラスズキは、日本の沿岸部で多く見られますが、北は秋田県に始まり日本海側の沿岸部、太平洋側では房総半島以南の沿岸部から沖縄の沿岸部でも確認する事が出来ます。
又、朝鮮半島の沿岸部でも生息が確認されております。
ヒラスズキは通常のスズキに比べ個体数が少ない魚で、詳しい生息域や生態が解明されておりません。
又、通常のスズキが汽水域と呼ばれる海水と真水が混ざり合う河口付近でも多く確認されているのに対し、ヒラスズキの汽水域での確認事例は少ないです。
又、スズキは幼魚時期には川を上る習性が有りますがヒラスズキの場合にはこの習性は確認されておりません。
ヒラスズキが持つ魚体の特徴は、通常のスズキに比べ体高が高く、魚体は湾曲しており顎が大きく受け口になっております。
又、背びれや尾びれも通常のスズキに比べて大きく張り出しており、一目で通常のスズキとの違いを認識する事が出来ます。
又、成魚になると最大80cm程に成長します。
一方、産卵の時期等は明確に解明されておりませんが、1月から2月に掛けて産卵が行われているとされており、この時期には沿岸部等の浅場に移動しエサとなる小魚等を積極的に捕食します。
その為、釣りの対象となるのも冬の沿岸部がフィールドとなっております。
ヒラスズキの生息場所
ヒラスズキの主な生息場所は、沿岸部の磯場やその周辺となり、磯にぶつかる波によって起こるサラシの中に潜んでおります。
これは産卵等を控えたヒラスズキがエサとなる小魚を捕食する為で、産卵期前のヒラスズキは沿岸海域の水深の深い海域に生息しております。
又、汽水域でも生息する事も可能で、通常のスズキと同じ場所で釣りのターゲットになる場合も有ります。
ヒラスズキの旬の時期・季節はいつ
ヒラスズキの旬の季節は、12月から2月の冬場となります。
これはヒラスズキの産卵の時期と重なる時期で、この時期のヒラスズキは産卵を控え多くのエサを摂る事で、大変脂の乗った美味しい季節となります。
又、冬場の冷たい海水の影響を受け、身も締まっており刺身等でとても美味しく頂く事が出来ます。
一方、釣りのターゲットとしては年間を通して楽しむ事が出来ますが、秋から冬に掛けて季節風が強まって来る季節が釣りのターゲットとしても旬の季節と言えます。
旬の季節を迎えた新鮮なヒラスズキの見分け方としては、エラの中の色が鮮明な紅色である事や目が澄んでいる物、鱗にツヤが有り腹がしっかりと固く締まっている物がお薦めと言えます。
ヒラスズキの販売価格・値段の相場は?
ヒラスズキは、通常のスズキに比べ個体数が少ない貴重な魚と言えます。
又、一般的な漁で多くのヒラスズキを捕る事が難しい魚で有る為、市場に出回る事も少ない魚で有ると言えます。
これらの事から市場では高級魚として扱われております。
通常の市場価格としては1kg当たり2,000円から2,500円程度になっており、50cmから60cmクラスのヒラスズキで3,000円から5,000円、80cmを超える場合には10,000円を超える場合も有ります。
又、通常のスズキに比べとても美味しいとされる事も高級魚として流通する要因になっております。
ヒラスズキまとめ
- ヒラスズキは日本の沿岸部の特に磯場に多く生息している
- ヒラスズキの旬の季節は12月から2月に掛けての冬場
- ヒラスズキは高級魚として取り扱われる為市場価格も高い。
ヒラスズキは通常のスズキに比べて漁獲量も少なく釣りのターゲットとしても貴重な魚です。
日本の沿岸部の磯場に生息しておりますが、絶対的な個体数が少なくその生態は解明されていない部分も多く有ります。
その為、旬の季節である冬場に捕れるヒラスズキは高級魚として取り扱われ、市場価格も通常のスズキに比べ高値で取引が行われております。