- アカイサキ(赤イサキ)の生態と特徴、生息場所
- アカイサキ(赤イサキ)の旬
- アカイサキ(赤イサキ)の価格や相場
上記のような、アカイサキ(赤イサキ)の基本を紹介していきます。
みなさんは、アカイサキ(赤イサキ)という魚を聞いたことはあるでしょうか。
聞き馴染みがないという方も多いかと思いますが、市場で手に入る美味しい白身魚です。
食用としてというよりは釣りの対象として有名なアカイサキ(赤イサキ)ですが、一体どのような魚なのか見ていきましょう。
アカイサキ(赤イサキ)の生態と特徴
アカイサキ(赤イサキ)は、タイやスズキの仲間です。
「イサキ」と名前についているのでイサキの仲間と考えがちですが、種類が異なります。
アカイサキ(赤イサキ)は丸みを帯びた尾びれが特徴的ですが、イサキは二手に分かれた尾びれを持っているので、尾びれにその種の違いを見ることができます。
性転換をする魚であり、最初はメスとして生まれ、産卵を経験します。
30センチメートルほどにメスとして成長し、それ以降はオスに性転換をします。
メスとオスでは身体の模様が変化します。メスの場合は体色が鮮やかな赤色をしており、背中側には褐色のまだら模様が5つ程度見られます。
オスになると薄い桃色に体色が変化し、背びれに黒いまだら模様、頭や体には黄色の模様が見られるようになります。
オスになってからも体長は大きくなり、最大で45センチメートルほどまで成長します。
メスも綺麗な赤色をしていますが、オスになると黄色の模様も見られるようになるため、全体的には派手な印象になります。
派手な見た目から、一部の県では「キンギョ」とも呼ばれているそうです。
派手な体色で美味しくなさそうなイメージを持たれることもありますが、さっぱりとした白身魚で、美味しく食べることができます。
重さは大きくて1.5キロほどで、中型の魚と言えるでしょう。
アカイサキ(赤イサキ)生息場所
暖かい海を好む魚で、日本であれば兵庫県以南の海に多く生息しています。生息域は日本に限らず、台湾やオーストラリア、ハワイ、チリにも生息しています。
生息している水深域は、水深40メートルから300メートルです。
アカイサキ(赤イサキ)旬の時期・季節はいつ
アカイサキ(赤イサキ)にあまり旬はなく、年中美味しく食べることができます。
市場で多く出回るのは夏ということもあり、6月から9月の時期が旬と言われることが多いです。
ただ、アカイサキ(赤イサキ)を狙った漁は行われておらず、他の魚の網に掛かったものが市場に出回ることになります。
そのため、6月から9月であればいつでも魚屋に売っているというわけではないので注意が必要です。
魚は寒くなると身に脂がのって美味しくなるので、冬が旬という場合も多いです。
しかしアカイサキ(赤イサキ)は、一年を通してあまり脂ののりに変化は見られません。
元々脂ののりが少ない魚なので、どの時期でもさっぱりとした味わいを楽しむことができます。
アカイサキ(赤イサキ)の販売価格・値段の相場は?
アカイサキ(赤イサキ)はその知名度の低さもあり、あまり高値では取引されません。
かといって激安で取引されるということもありません。
釣りの対象となることが多いので、値段がつくことがそもそも少ない魚ですが、売られている場合は、1キロあたり500円程度という場合が多いようです。
地域によって若干の差はあるものの、基本的には1キロ500円程度と認識していれば間違いありません。
また、アカイサキ(赤イサキ)は夏に漁獲量が増えますが、一年を通して獲れる魚なので時期による値段の変動もあまり見られません。
アカイサキ(赤イサキ)自体が漁の対象ではないので、市場に出回る数が少なくても値段が上がらない魚です。
アカイサキ(赤イサキ)まとめ
- アカイサキ(赤イサキ)は日本の南に広く分布する魚
- 鮮やかな色と性転換するという特徴を持つ
- 通年美味しく食べられて値段の変動も少ない
アカイサキ(赤イサキ)は日本の南に多く分布している魚で、鮮やかな体色と性転換するという特徴があります。
夏に漁獲量が増えるものの、通年味わいに変化がないため、アカイサキ(赤イサキ)の旬がいつなのかは明確ではありません。
釣りの対象と捉えられることが多く、市場にはあまり出回りませんが比較的安価に購入することが可能です。
さっぱりとした味わいなので、市場で見かけた場合は買ってみるものいいかもしれません。