- クロアワビを見分ける、その特徴と生態について
- クロアワビの旬の季節について
- クロアワビの大きさと相場の価格について
とっても肉厚で歯ごたえのある、
旨味の凝縮されたアワビの王様 クロアワビ。
希少性から価格も高く、なかなかお目にかかる機会はありません。そんなクロアワビ について
生態や旬の時期、価格について詳しくご紹介します!
クロアワビの生態と特徴
クロアワビは平たい貝殻に呼水孔と呼ばれる穴が4?5個空いた、内側が真珠のような照りのある貝殻の貝類です。
貝の外側が黒っぽい事から クロアワビ と呼ばれます。
軟体動物門腹足網ミミガイ科に分類され、貝の体層の部分がとても肉厚なのが特徴です。
産卵期は北海道周辺で水温が20度前後の8月~~9月頃、房総半島周辺では、同じく水温が20度前後の11月から12月頃になります。
孵化後は泳ぐ力が弱く、しばらく海流になりながら、育ちやすい岩場などまで流され、岩に定着します。
生後1年くらいで2.3センチに育ちますが、生後一年前後の小さい頃は水深2メートルくらいの浅瀬で成長し、徐々に深いところは潜っていきます。
クロアワビ は移動範囲が狭く、育つ環境の水質や餌となるものの質の影響をとても受けやすいですが、
生後2年で6?7センチくらい、生後3年で8?10センチ程に成長をします。
10センチ以上に育ったクロアワビ は、生後4年以上が経過しています。
クロアワビの寿命は、平均10年と言われていて、大きくなると15センチから20センチくらいまで育ちます。
オスとメスの見分け方は、オスの場合、生殖腺が淡い黄色で、メスは緑色をしています。
食用とされるアワビの中では取り分け希少で、養殖が難しく、病気にかかり死にやすいため、近年流通量が減ってきています。
クロアワビの生息場所・産地はどこ?
生殖場所は、太平洋側では、房総半島から九州にかけて生息し、日本海側では、北海道南部から九州にかけて生息しています。
水温は15度から20度が最適な水温と言われており、生息する海域は水温が10度から25度くらいになっています。
クロアワビの旬の時期・季節はいつ
クロアワビの旬の時期は、漁が解禁される5月?9月の時期で、10センチを超える大きなクロアワビが主に流通の対象になります。特に6月?8月は、身が美味しい季節と言われています。
晩秋から冬にかけての時期は産卵期となり、資源保護のため漁自体が禁止されている場所も多く、クロアワビの特性上天然のものが主な流通の対象で養殖は難しいため、種苗の放流や資源保護の対策も各地で力を入れて取り組まれています。
主な産地は、房総半島をはじめとする千葉県近郊や、三重県、和歌山県、長崎県など、暖流の影響を受ける、外洋に面した場所が有名です。
クロアワビの販売価格・値段の相場は?
クロアワビはアワビの中では取り分け希少で、天然物が流通のメインとなるため、
漁獲量も気候などの影響も大変受けやすくなっています。
近年では特に漁獲量が少なくなっており、
相場も他のアワビに比べ高めになっています。
価格の設定は主に重さによって決められることが多く、
主に流通する150グラム程度(大体15センチ前後の大きさ)で4000円前後で取引されています。
さらに大きいもので250グラム程度(大体20センチ前後の大きさ)になると、価格は6000円から7000円くらいになり、
350グラム以上のものになると、1万円を超える価格で取引されています。
クロアワビのまとめ
クロアワビの育つ環境や見分け方について。
クロアワビの成長と大きさについて。
クロアワビの大きさと相場の価格について。
ご紹介させていただきました!
養殖がなかなか難しく、天然で希少だからこそ、是非一度は食べてみたいアワビの王様 クロアワビ。
より詳しく知ることでさらに美味しく頂けそうです。
是非ご参考にしてください!