北海道のホタテは貝柱も大きく弾ける弾力です。
冷たい海の中心に栄養を備え厳しい荒波に育ちます。
海のミネラルをたっぷりのホタテは旨味もコクも絶品です。
ホタテ貝は養殖が盛んで市場には天然とされている100%の天然物は極わずか、養殖稚貝を自然の海に地撒き放流し成長したものです。
近年では養殖のホタテも難しい海温となってきています。
ホタテの生態と特徴
ホタテの生態
ホタテは生まれた時はすべてオスですが、2歳を過ぎた頃になるとそのうちの半分が性転換してメスになり、性転換したメスは5月頃に産卵します。
産卵前には卵巣はピンク、精巣は白色に変化するため雄雌を区別することができますが、産卵後は生殖巣の色が消えて透明になるため、ふたたび雄雌の区別がつかなくなります。
海水中で受精して生まれた幼生(浮遊幼生)は、約35日間海中を浮遊した後、殻長約0.3mmになると海底の砂や養殖施設などに足糸で付着することになります。
付着してから2~3ヵ月後には殻長が10~20mmになり、足糸を切って海底(養殖)生活に入ります。
ホタテの特徴
殻は20cm程になると大きな二枚貝で形は扇形です。
右殻は白色が多く、左殻は茶紫色が多く膨らみも大きくなったいます。
両殻には大きく太い放射肋が20~25本走ってします。
中の軟体部分は殻の内側に張り付くように外套膜があり、ホタテのヒモと呼ばれています。
泳ぐ方向を決めたり貝殻を作る働きをします。
中央部分には貝柱があり泳ぐ時に瞬間的に殻を閉じる筋肉です。
貝柱の横に三日月上の部位は生殖巣で雄は白(精巣)、雌はピンク(卵巣)です。
黒っぽく丸い部位はウロと呼ばれ、肝臓と膵臓の働きをしていて食べられません。
ホタテはタウリンが豊富で疲労回復に最適
ホタテにはタウリンが豊富に含まれています。
タウリンはよく栄養ドリンクなどに含まれている成分です。
タウリンには疲労回復効果や動脈硬化を予防し、血圧を正常にする効果があるといわれています。
疲れた時などには是非ホタテを食べて疲労回復してみてはいかがでしょうか。
ホタテの生息場所
生息に試適は海水温+5~+19度の低水ですが-2~+22度の間なら生きていけます。
浅海の砂低に生息して、寒海性で東北から北海道、サハリン近海、オホ-ツク海などに分布しています。
外敵から身を守るために力強く開閉させばがら、殻の隙間から海水を噴射レジェット推進で移動して逃げることが出来ます。
ホタテの旬の時期・季節はいつ
ホタテの旬の時期は年に2回訪れます。
産卵期の12~2月頃で、この時期のホタテは産卵のため栄養を備え生殖線が発達します。
生殖線に発達とともに体全体が大きくなるので貝ヒモ付きで食すに向いています。
産卵期の冬に身が厚くなり旨味も増します。
次の時期は産卵期が終った5~8月頃で、この時期は貝柱が最も大きくなります。
貝柱の発達とともに甘み物質のグリュコ-ゲン有量も最大になるので、特に貝柱が美味しい時期となります。
ホタテは北海道、青森産が多く占めて殻の大きさは12cm程の大きさに育つのに3~4年かかります。
ホタテの販売価格・値段の相場は?
ホタテの卸売り価格は1kg600~800円程度、小売価格は殻付きの活きホタテで1kgあたり900円前後です。
北海道のオホ-ツク産の貝柱(40~80粒)特大サイズはお刺身最高品で3000円前後で購入できます。
産地の海で売っているホタテは大きい物で1枚150円前後・小さいもので120円前後で買うことが出来ます。
産地では10枚買うと1枚余分に追加してくれることが多くとても嬉しい気分となります。
産地の獲りたてのホタテは活きがあり、家に帰ってから殻を剥がし貝柱を触るとピクピク動くほど新鮮でとても歯ごたえもあり美味しいです。
ホタテのまとめ
- ホタテ貝は主にな産地は北海道、次に青森産で漁獲されている。
- ホタテの貝殻は炭酸カルシウム、非塩素凍結防止剤、肥料として製品され廃棄物の削減、環境保護の両立しています。
- ホタテは栄養価が高く、貝類に含まれる特徴的成分タウリンで疲労回復や血圧の正常化、動脈硬化の予防コレストロ-ル値の低などの作用が期待される食材です。