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エゾアワビの生態と特徴・産地 | 旬の時期・販売価格や値段相場をご紹介!

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出典:https://kotobank.jp/

  • エゾアワビ(蝦夷鮑)の特徴や生態
  • エゾアワビ(蝦夷鮑)の旬の時期
  • エゾアワビ(蝦夷鮑)の価格と相場

エゾアワビは北海道近郊に多く分布するアワビです。

旬の時期は初夏ですが、市場に出回るのは晩秋から冬です。

価格は常に高値どまりで、高価の食材といえます。

身が長く伸びるため、「末永い幸せ」や「発展」の意味があるとして、また、15年から20年と長生きするため、不老長寿の象徴とされ、縁起の良い貝としておせち料理にも使われます。

エゾアワビ(蝦夷鮑)の生態と特徴

出典:YouTube

エゾアワビはその名の通り、かつて蝦夷と呼ばれた北海道近郊に多く分布するアワビで、軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ミミガイ科に分類されます。

日本国内では、茨城県より北の太平洋側、および北海道周辺海域など、水温の低い海域の水深10メートルに満たない浅瀬に生息し、昆布、ワカメ、アラメなどの海藻類を主な餌とします。

殻は約15センチメートルの長楕円形で、しわが多く、色は暗緑色、茶褐色、黒褐色など餌によって異なるのが特徴です。

エゾアワビは高タンパク質低カロリーです。

旨味成分であるグルタミン酸やロイシンやリジンなどの必須アミノ酸が含まれています。

さらに、糖質・資質の代謝に必要なはたらきをし、免疫力を高め、善玉コレステロールを増やす一方、悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の予防にもつながるパントテン酸も豊富に含まれています。

クロアワビの北方亜種であるため、味もクロアワビとほぼ変わりません。

エゾアワビを水温の高い海域で養殖した場合、クロアワビと区別が付かないほど、似通った味わいとなります。

本州では潜水が主な漁獲方法ですが、水温が低い北海道では船上から「かぎ」と呼ばれる漁具で引っかけて、または「たも」という網ですくって漁獲する方法が一般的に用いられています。

ただし、貝の表面を傷つけないよう、「たも」だけを使用したり、潜水したりする漁獲方法も増えつつあります。

エゾアワビ(蝦夷鮑)の生息場所・産地はどこ?

出典:https://twitter.com/

天然のエゾアワビは茨城県以北の本州太平洋側、北海道日本海側、北海道噴火湾、津軽海峡、朝鮮半島、中国河北省など、水温の低い海域における水深10メートル以下の浅瀬に生息しています。

国内における主な生産地は北海道とされていますが、岩手県や宮城県などの三陸地方で多く漁獲されています。

また、近年では、アフリカ、ハワイ、韓国での養殖も盛んに行われています。

エゾアワビ(蝦夷鮑)の旬の時期・季節はいつ

出典:東北区水産研究所

天然のエゾアワビの旬は、8月から11月の産卵期前にあたる6月から7月の初夏にかけての時期です。

しかし、市場では多く出回る11月から1月が旬であるとされてます。

天然の場合は7月から9月が禁漁期間にあたりますが、養殖の場合は通年出荷することが可能です。

旬のエゾアワビは磯の風味、肉厚でしっかりとした固さの強い食感、旨味が特徴です。

寿司、刺身、冷たい昆布だしに浸した水貝、お吸い物、酒蒸し、ステーキで食べるのが一般的です。

青森県や岩手県など三陸海岸の郷土料理で、ウニとアワビをお湯や出しで煮立て、塩や醤油でシンプルに味付けした、お吸い物「いちご煮」もおいしい食べ方のひとつです。

エゾアワビ(蝦夷鮑)の販売価格・値段の相場は?

出典:https://twitter.com/

エゾアワビは国産のアワビ類の中では、もっとも入荷量が多く、クロアワビよりは安価であるものの、需要過多であるため、常に高値で取り引され、養殖物でさえも高価です。

エゾアワビの種苗放流や陸上養殖に成功した三陸沿岸が国内で、そして世界を合わせると韓国が最大のエゾアワビ産地となっています。

ただ、東日本大震災の影響で三陸沿岸のエゾアワビの個体数が大きく減少し、高値どまりのままとなりました。

国内産のエゾアワビは大体1キロあたり10,000円前後で取り引されていますが、アフリカや韓国などで養殖、輸入された冷凍のエゾアワビであれば、国内の相場よりもかなりの安値で購入することが可能です。

エゾアワビ(蝦夷鮑)のまとめ

  • エゾアワビは主に蝦夷地と呼ばれていた北海道に生息していたことから、命名。
  • 市場に出回る11月から1月が旬。
  • 一般的に1キロあたり10,000円前後。

エゾアワビといわれているものの、実際には北海道よりも三陸地方のほうが多く出荷しています。

近年では海外での養殖が盛んで、冷凍のエゾアワビも多く出回っています。

市場に出回る晩秋から冬(11月から1月)が旬と言われていますが、おいしいとされるのは初夏です。

一般的に1キロあたり10,000円前後で取り引されていますが、輸入の冷凍エゾアワビであれば、より安価で購入できます。

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